学生証の人、もとい赤葦君からお礼がしたいと半ば強引に渡されたLINEのIDが書かれた紙。



流石にあれだけの勢いで言われて登録しないのは悪いなと思い、プレイストアを開く。そしてLINEをインストールした。



今まで、友達なんていなかったからメールと電話とか、ショートメッセージで済んだから、LINEなんて入れていなかったし、入れる必要もなかった。



インストールしたてのLINEを開いて、適当にアイコンとか一言を変え、さきほど貰ったIDから赤葦君を探して登録する。



「何か送った方がいいのかな…」



そういえば自分の名前を伝え忘れていたことに気付き、慌ててメッセージを送ろうとすると、突然メッセージが届いた。



"夜中にすいません。みょうじさんですか?"



"正解、追加するの遅くなってごめんなさい"



Wいえいえ、むしろ追加されないんじゃないかと思ってましたよW



ぽこん、とスタンプ?が一緒に送られてきた。



なんかパッと見のイメージで、赤葦君はこういうの使わないかと思ってた。



Wあら、それは心外W



Wあの後木兎さんに「みょうじは誰とも連絡先交換してないみたいだぞ」って言われたんですよW



Wああ、そうね。確かに今までしなかったよW



Wじゃあなんで追加してくれたんですか?W



W正直なところ、今までLINEの必要性感じてなかったからインストールしてなかったの。でも、なんか流石に紙まで渡されたら…ってなってインストールしたW



Wじゃあ俺が友達1号ですかねW



Wそうなるね、ついでに言うとまだ赤葦君しか友達いないよW



家族とは今までどおりの連絡手段だろうし、多分赤葦君専用ツールになるんじゃないかって思う。なんてことは言わなかった。



これ以上何か言うと、私がビッチだなんだって設定になってて、ようやくなれてそれなりに楽な生活に支障きたしそうだな。…とか考えてる内に赤葦君から返信が来た。



W話変えて悪いんですけど、来週の火曜日の放課後空いてますか?W



別にいいんだけど、随分話が飛んだな、って感じ。



W空いてるよ。むしろバレー部の練習大丈夫?W



Wちょうど体育館の点検とかで休みになったんですよW



Wそれなら安心したW



Wじゃあ火曜日の放課後会いましょう。おやすみなさいW



Wうん、おやすみなさいW




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