捻くれオメガと諏佐さんの話


捻くれオメガの青峰君と、アルファな諏佐さん。


運命だって、一目見れば解かるって、周りのオメガは言う。
が、俺の運命は一目でなんて解からなかった。
そんな青峰が、諏佐を意識し始めたのは課題提出を今吉たちに押付けて、諏佐のベッドで寝ていたときのことだ。
すんっ、と吸い込んだ枕の匂いに、はっきり言えば欲情した。
ケツの穴がうずいて仕方なかった。それを意識しないようにして、その日は無理やり眠りについた。
それから、ずっと諏佐が気になって仕方が無い青峰。

「青峰」

そう、呼ばれ反射で振り返ってしまった。
声を聞けば解かる、その人。

「何、だよ?」
「珍しいな、昼間に校舎で会うなんて」

出席日数、と言えばあぁ、と諏佐は納得したらしい。

「まぁ、そればっかりは変わってやれないからな。頑張れ」

そう言って、諏佐は大して変わらない青峰の頭を撫でてくる。
その途端、青峰はその腕にしがみ付いたまま座り込んでしまった。
何だコレ、と荒くなる息のなか、考える。

「・・・青峰?」
「さわ、るな」

掴んでいる手を離したくても、体が言うことを効かない。
抑制剤は飲んでいるはずなのに、自分でも解かる。フェロモンが大量に発生していることが・・・、ヒートに、なっていることが。

「意地を張ってる場合か!」

諏佐はそう言うと、青峰の体を持ち上げ、急ぎ足で保健室へと向かった。
青峰の手は、それでも諏佐から離れない。


して、番になった後で、この人俺の運命だって青峰は気がつけばいい。(鈍い)


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