愛しさの理由を
短いです、隼様独白で、閲覧後の苦情、閲覧前の苦情は受け付けておりません。
また、誤字は放置です。よろしく。
こんなに世界を、人を、愛するつもりじゃなかったのにね
僕は、物心ついた時から、何故この世界に生まれてきたのだろうという疑問を抱いていた。
空虚で、力はあるのに、何もない自分。本気を出さなくても、人よりも優れてしまう自分。
灰色の世界、見えるもの全てが虚像だった。
でも、僕は君に出会ったんだ。そして全てを理解した。
僕は君に出会うために生まれて来たんだと。
でも、やっぱり一年に一度、僕の生まれた日には考えてしまう。
人を、世界を、愛した理由を。
空虚に、灰色の世界の中、じっと見つめて。
この世界の何が愛しいのか、と。
人々の何気ない日常の、何が愛しいのかと。
僕が共有ルームに降りて行けばみんな居て、僕におめでとうをくれるだろう。
そして、君も……。
何が、何がと考えて居てもやっぱり捨てることなんて出来なくて、
ここまで考えて見ても、やっぱり愛しいものは愛しくて……
僕は、“魔王”という“普通”を持って生まれて来たが故に、“僕じゃないもの”が愛しいのだと思う。
そう、僕は手元に届いたメッセージカードを見て笑う。
僕の、最愛の君からのメッセージ。
毎年、空虚になる心を埋めて、僕の灰色の世界に色をくれる、黒の王様。
何もないはずの、白に色をくれる人。
僕は、毎年毎月毎週毎日、幾星霜、例えそれがパラレルワールドだったとしても君に出会い、そして生きる理由を貰うんだと再認識する。
それは、言葉であり、こうしたカードやメッセージであり、その時と場所それぞれで変わってくるけど、変わらない君と僕がそこには居るんだね。
だからこそ、僕は“今”を生きている、生きていける。
さて、それじゃ、いつもの僕に戻ろうか。
「ハッピーアルビオン♪」
僕の誕生日、僕に沢山の色付く日々をくれる君達に、幸福が舞い降りるように。
END
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