オチって何?


小さなころの隼様と今の隼様が入れ替わってしまう話。
とりあえず、書きたいところだけ書いたら、オチ何てどっかいった。
閲覧前と後の苦情は受け付けておりません。








ある日の朝の事。
プロセラのみんなが起き出し、後は隼を残すのみと言ういつも通りの朝の風景。
最初に気が付いたのは涙だった。
ぺたん、ぺたん、とまるで廊下をはだしで歩いているような音がしてきて、共有ルームと各個人の部屋に繋がる階段の中腹へ現れた白い小人。
着ているのは、どうやら白いニットのみ、らしい。
その手には不安げに、紫のツキウサ。の耳が握られていて、そのペリドットの瞳がプロセラメンバーを捉えたとたん、こてん、と首を傾げた。

「I'm sorry. Where is this? Could I ask your name?」
『は?』

隼に似た子供が、不安げにプロセラメンバーを見ている。
が、突然の英語に皆頭が追いついていない。

「えっと、隼?」

降りて来た隼に海が目線を合せて尋ねると、一緒に隼も首を傾げた。

「?Yes. I'm Shun」

何故に英語?と思っていると、隼と同じハイスペックな王様を、ヘルプとして陽が連れてきていた。
陽もさすがに自分の手に負えないと感じたらしい。

「……隼?」

再び、尋ねられた自分の名前に、隼はもう一度首を傾げてしまった。

「??Yes, I am. May I ask your name?」
「I'm Hazime Mutsuki.」
「はじめ?」

そう首を傾げた隼に、始はゆっくりと頷きを返した。
その瞳を、隼は真っすぐに見上げてにっこりとほほ笑む。

「ねぇ、はじめ。ここはどこなの?ぼくはね、きょうとのおうちにいたんだよ?」
「ココは月野寮だ。お前はこの時代の隼じゃないだろう?」
「……そうかもしれないね」

少し考えた後、隼はこの時代の隼じゃない事にあっさりと納得した。
が、特に驚くべくもなく、小さなころから魔王様の力は健在か、と。

「ぼくにはね、ちょっととくべつなちからがあって」

知ってる、と言いたかったが誰もが今は口を開くべきではないと、我慢する。

「そのちからが、ぼうそう?したみたい」
「ちなみに聞くけど、どっちの?」
「たぶん、ここのぼくだとはおもうんだけど……」

何でこの時期に、と皆思っていると、隼は持ってきていた紫のツキウサ。とにらめっこをして唸っている。

「どうしたんだ、隼」
「うーん……、Valentine's day?」

隼の呟きに、カレンダーを見れば、もうそんな時期か、と迫ってきていたそれ。
となると、始にバレンタインチョコを渡そうかとか悩んで、テンションをひとりでに上げたうえでの暴走したって事か。
はた迷惑な。まだ、天候を左右していないだけマシなのか?と考えるが、どっちもどっちだと思う。
ちなみに、黒月にはこの事を連絡済みであり、今日の隼のスケジュールは全て空きとなった。

次々とプロセラメンバーが仕事に向かう中、隼は始の左腕を掴んで離そうとはしない。
まぁ、突然自分は知らない場所に居るのだ、信頼できそうな人の側に居るのは当然と言えるかもしれないが、この小さな隼に好かれる要素は一体何かと考えてしまう。
考えてみたが、始と出会った頃から隼は今のような性格だったために分からない。

「うーん、どうして始なのかな?」

春が、とうとう隼にそれを聞いてみた。
始も、隼へと目を向ける。
隼は、春の質問に少し首を傾げてそれからツキウサ。を春の方へと突きだした。

「えっ?」
「これ、はじめ?」
「うん、そうだけど……」
「ぼくのおへや、はじめのたくさんあったから」

二人は隼の部屋の始スペースを思い出してあぁ、と納得してしまう。
ファンを自称するだけあって、僕の厳選始、とうっとりしていたのを思い出してしまった。

「”ぼく”が、そこまですきなひとなら、だいじょうぶだとおもって」

短絡的過ぎるだろう、と言う突っ込みは呑み込んだ。

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