とりあえず、キスするパロディ


【スパラバと始隼を脳内で組み合わせた結果】


「お帰り、はじめ〜」
「……あぁ、ただいま」

そこで、ハグをする。
まぁ、ハグぐらいなら隼のクラスタぶりを見れば予想は付くだろう。
が、その後にしている行為を見て、一緒に連れられてきた面々は唖然としてその光景を見守った。

「……んっ、はっ、ふふっ、あっ、みんないらっしゃい」

両頬にキスをするのは、海外での近しい人にやる挨拶とかそんな感じだけど、がっつりキスを見せられるとは思ってなかった彼らは、えっ?と言う表情で隼の言葉に対応できてない。

「なっ、先輩方なにしてっ」
「何って……」
「挨拶でしょう?」
「あぁ。なるほど」

顔を見合わせて首を傾げ、きょとんとした顔で空を見つめ返す二人。
昂輝が、うんうん、と頷いている。あれ?同類ですか。

「はぁああああ?」

いやいやいやいや、と空は首を何度も横に振った。
その隣で、大も頷いている。どういうことなの。

「ん?どうしたの、みんなそんな所で固まって」
「春さん!」

助けてくれ、と言わんばかりの空の声に、春が状況を見て苦笑いする。

「あぁ……いつもの事だから気にしなくていいよ。それよりも、いらっしゃい。ここまで帰ってくるのも大変だったでしょ?」

春はそう言って、手に持っていたタオルを皆に渡していく。
今日の現場は、始と一緒の人が多く、そして志季たちの寮に帰るよりもこちらに来た方が早いため、始が連れて来たらしい。
春がタオルを渡している間も、始と隼は端から見れば、いちゃいちゃとしながら共有ルームへと進んでいった。
隼は何となくわかるのだが、始がそれを受け入れている事に衝撃を隠せない。

「春、どういう事なんだ?いつもの事って……」

志季も信じられないような顔をして、二人を見ていた。
いつもの事、と言う事はこの寮の中では日常茶飯事とでも言うのか。
二人は、付き合っているのだろうか?

「あぁ、えっと……始も隼も小さなころは海外で育ってるんだよね」

基本的感覚が外人なのだと春は言った。
なので、基本的に距離が近い。
始の頃、隼はそれこそプロセラやグラビのメンバーに対してもハグとキスをしようとしていて、海や春で必死に止めた。
が、始は隼の行動こそすることは無かったが、何がおかしいのかとそれを受け入れていた。
今では、キスこそしなくなったが、隼のお出迎えと言えばハグで、もうハグさえ受け入れてしまえば隼も大人しくなるので皆受け入れている。
日本人的感覚を教えていても、親しい人、気に入った人にはどうしても出てしまうそれ。
始に対してキスまでしているのは、皆にキスが出来ない反動とも取れる。

「つまりは、アレが本人たちの普通でね」
「……いやいやいやいや、ココは日本っすよ!!」
「外ではやらないようにしつけてあるから大丈夫」
「しつけ……」

それに、と春が示した始と隼。

「いたたたたっ、あぁ、でもご褒美ですっ!!でもいたたたたっ!!」
「いい加減にしろ」

「とまぁ、いい加減酷くなってきたらああやって始がアンクロして終わるから」

それでいいのか、グラビとプロセラのリダズとその場にいる他グループメンバーが思った。

「えっ?でも、普通ですよね?」
「えっとさ、昂輝?」

えぇ!?と昂輝に視線が集まるが、昂輝は昂輝できょとん、と首を傾げている。
この場に、グロースのメンバーが誰もいないため、詳しい事は分からない。
が、あっ、と空が声を上げてそして落ち込んだ。

「そう言えば、昂輝も海外育ちだった」

orzのポーズで床に崩れ落ちる空。
その肩を、ぽんっ、と志季と柊羽と大が叩いた。
基本的外人な感覚の挨拶って、なんかおかしい!と心の中で一つになった瞬間だった。


【設定】

睦月始→十歳まで海外育ち。日本には、大型連休を使って帰ってきていたこともあり、偏見も拒否反応もないが、ちゃんと距離感を人でわけている。

霜月隼→十五歳まで海外育ち。人との距離感が近い。本当はプロセラメンバーやグラビメンバーにキスとハグをしたいが、拒絶されたのでハグだけで、キスは始とだけで我慢している。

衛藤昂輝→十二歳まで海外育ち。隼の行動に違和感を感じていない。スパラバ長男ポジかもしれない。





【↑設定のコウ様と衛についての考察】



とある日の夜の路地裏で拾った男、藤村衛が可愛いと思い始めたのはいつの頃からだっただろうか?
曲を褒めると、頬を染めて嬉しそうに笑うから。

その顔へとキスをした。

驚いた顔で俺を見て来る衛に、ハッとしてごめん、と言えば

「いやいや〜、大丈夫大丈夫。コウくんこそ、お兄さんで大丈夫?」

とへらへら笑うから、俺はもう一度その口をふさいでいた。
それから、俺は衛に何かあるたびにキスをしている。
衛も嫌がらないから。

目の前で繰り広げられる光景に、あれ?と首を傾げる。
隼さんも始さんも、どことなく懐かしい感じで。
ただ、彼らにキスをしたいとは思わないけど、ハグなら挨拶だしとも思ってしまう。
そう言えば、リョウとケンに出会った頃は、あいさつで頬にキスをしようとして止められた。
曰く、日本ではそう言った挨拶はしないのだと。
俺はそれを普通と感じているのに、周りにはおかしいと映っているのか?
と少し不安になる。
けれど、次の日寮に戻り、衛の顔をみるとやはりその考えが飛んでしまって、ハグとキスをした。
別段、気にしたこともないが考えてみればリョウやケンの前で普通にしている。
それを止められたことはない。
どうしてか聞いてみると、二人は顔を見合わせて困ったような顔をしながら言った。

「えっとさ、二人の間に需要と供給が有るからいいんじゃないかなって思って」
「需要と供給?」
「つまりは、してあげたい、愛したい、何かをしたい、なコウと、愛されたい、愛してほしい、って無意識に思ってる衛が揃ってるんだから、別にストレスをためてるわけでも、仕事に支障を出しているわけでもないから大丈夫でしょって話」

流石に僕らにされれば怒るけど、とリョウは言った。
それに、ケンも同意している。
俺は、二人にそんな風に見えていたのか、と驚く。
愛したい、与えたい、確かにそうなのかもしれない。
そして、それを受け取ってくれる相手を俺は探していた。
そこに、衛が現れたって事か。

「……ケン、リョウ、ありがとう」
「えぇ、何のお礼なの?なんか怖いんだけど」
「同感。頼むから、スキャンダルは止めてよね、コウ」

スキャンダル?とそんなものになるわけがない、と俺は衛を抱きしめてもう一度キスをする。
衛は、ケンやリョウの言葉に驚いて言葉を失っているが、俺のキスで意識がふと戻ったのか、かぁっと顔を赤くして俺を見上げて来た。

「やっぱり、衛をあの時拾って良かった」

END

衛藤昂輝→スパラバ長男ポジ

藤村衛→末っ子ポジ

リョウ&ケン→双子ポジ

で、グロースが分かれました。私の脳内で。
こう……やっぱり、晴と言えば零のキス魔なので、こんな感じに。
寝起きとかに絶対、衛に起こされたら”good morning”とか言ってキスするんだよ。
鉄板だね!!


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