桐横♀
注意
横澤さんが女体化しています。
しかし、口調は変わりません。『私』なんて言いません。たぶん、仕事になったら変わるんじゃないかな?
だけど、今回はoffだから!!
ということで、苦手な方はバックプリーズ!!
確かに、俺の服は偏ってるさ。あぁ、それは認めよう。
仕事はスーツだし、部屋着も何枚かあれば十分だ。パーティードレスなんて、2〜3枚在れば十分事足りるだろう?一年のうち、そんなにそんなに呼ばれるわけでもないし、開かれないし。結婚式だって、そうそうあるわけじゃない。
色だって、そうだ。黒や、紺とか地味な色が多い。仕方ないだろう、それが一番似合うんだから。
でも、だからって何でこうなった?
「う〜ん、おねぇちゃんにはこっちの方がひよは似合うと思うな」
「そうか?パパはどっちかって言えば、こう言う系かな」
ひよが持ってるのは、明るく可愛い服。
対して、桐嶋さんが持ってきたのは、シックで少しセクシーな感じ。
どちらも、明るく暖色系なのは、俺のクローゼットには一切なかった色だ。
しかし、その形状も俺のクローゼットの中にも押し入れの中にも、箪笥の中にも無いものだった。
いや、そうじゃない違う。そもそも、何でこうなっているかだ。
俺は、ひよと服を買いに行くから、ついて来い的なことを言われたから、着いてきただけなのに、何でだ?
「桐嶋さん、あんた今日はひよの服を選びに来たんじゃないのか?」
「ん?ひよもそうだが、お前の服を買いに来たんだ」
「なっ?アンタ、一言もそんなこと言わなかっただろ!!」
「言っただろ、俺はちゃんと『ひよと服買いに行くぞ』ってな」
それは、詐欺とは言わないのか?
騙された、俺がバカなのか?
こんなことなら付いて来なかったのに……
そう、俺が何ともいえずあきれていると、ひよが新たに俺に服を持ってくる。
「おねぇちゃん、こんなのどお?」
「おっ、良い感じにしてきたな」
へへっ、と笑う日和の手元を見る。
そこには、日和がトータルコーディネートしたであろう、頭の先から足の先までの服はもちろん、帽子に靴まで入っていた。
「ま、着替えてみろよ」
「は?着替える時間なんて…」
「おねぇちゃん?これもダメ?」
しゅん、としてしまった日和に、俺はそれら一式が入った籠をつい受け取ってしまった。
そして、流れるがまま試着室に押しこまれた俺は、どうにでもなれと言う感じで着替え始めた。
かちっ、と試着室の扉を開け放つ。
「ほらっ、着替えたぞ」
恥ずかしくて、少し顔がほてる。
俺の今の格好は、マキシワンピに、白いTシャツ、そしてダンガリーシャツ。帽子は、麦わらで赤と白の水玉のリボンが付いてる。足は、グラディエーターと言うサンダル。
全部、外で日和が説明してたのを覚えただけ……。悪かったな、女子力なくて。
「おねぇちゃん、似合う!!」
似合う似合うと、日和は大喜び。この反応されるなら、着替えるだけは悪くはないと思った。
だけど、俺が出てきて桐嶋さんは何も言わない。日和が一人で、俺を褒める。
だから、桐嶋さんの反応が気になって、そっちを向くと、桐嶋さんは少し顔を赤く染め、俺から視線をそらしていた。
「桐嶋さん?どうかしたのか?」
俺の声は、少し不安げだったと思う。
「いや、……可愛いよ。な、ひよ」
「でしょう?おねぇちゃんなら似合うと思ったんだ!」
父親にも褒められて日和はご機嫌だが、俺の顔は見ないでほしい。
この姿を見て、桐嶋さんが言ってくれた言葉に、顔を真っ赤にしてしまったから……
end
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