会えないと


たった数日で桐嶋さん不足な横澤さんのお話




出張に出かけて、今日で最終日。明日で帰れると言うのに体が疼いてたまらない。

俺をこんな体にした桐嶋さんが、今は憎くてたまらない。

それに、普段近くに居る時は、こんなにもならないのに、何で数日離れただけでこうなるのかが解らない。

解らなくても、体のうずきは止められるものではないようで、仕方なしにシングルベッドから降りて下着の中に手を突っ込む。

緩く立ちあがった自身に手をかけると、それは急速に熱くなる。


「ぁ…っ、ふっ、ぁぅっ……」


自身を扱きながら思い出すのは、桐嶋さんのことばかり。

今触ってるところをどうすれば気持ち良くなるか、感じるか、その時の桐嶋さんの切なそうで嬉しそうな顔、桐嶋さんの手の感覚。全部全部、思い出して弄っても疼き、足りない体はいっそう暑くなるばかり。


「ふぅっ…、あぁ、くっ…、ぇ?」


いつもなら、出せてる頃。その高ぶりは治まることも、吐き出す事も出来ずに震えている。

桐嶋さんに触れられているときだって、もうこれだけ刺激を与えられたらイってしまっている。


「なんっ、」


どうしてか解らず、そのままこすり続けるも、苦しくなっていくばかり。


もっと、強い刺激がほしい。


本能的にそう感じた。

意を決して、延ばすのは自身より後ろの穴。

先走りでべとべとに濡れた指を、ゆっくりとその穴に馴染ませ埋めて行く。


「うっ、くっ…、はぁっ、んっ」


やっと一本受け入れたそこは、待っていたというように、ひく付き、自分の指を締め付ける。

中に指を入れただけで、息が上がるが、入れただけではイケない。

呼吸を落ち着かせ、その指を動かし自身の中を探る。

指を増やし、自身に添えている手と共に動かせば、もう絶頂はすぐそこまで迫っていた。


「んっ、んっ…はっあぅうっ!!」


これでっ、と言うように強く中の感じる場所をひっかけば、あっけなく俺はその欲望を解き放った。

はぁ、はぁ、と整わない息。そんな中、携帯のバイブが響き渡る。


「…っ、はいっ、横澤」

『あっ、隆史。今大丈夫か?』

「きりしま、さんっ?」


慌てて出たため、電話の相手を確認してなかった。


『ん?そうだが…隆史?』


何していた、と言う桐嶋さんの声に、ドクッと心臓が跳ねる。

こんなことしていたなんて、桐嶋さんに知られれば、後で何を言われるか解ったもんじゃない。


「べつ、に…、で、何の、用だよ?」


少し、整わない息。仕方がない、とはいえ桐嶋さんにばれないかどうか不安。


『いや、大した用じゃない。明日、俺校了明けだからお前の家行くわ』


その時に話す、そう言って切った桐嶋さんの声には、含み笑いが有って、絶対にばれていたことが解る。

しかも、電話を切り際、あの人はなんて言った?

了校開けだから、俺の家に来る?

俺は、顔を真っ赤にさせた後、真っ青にする。


たぶん、俺の家で明日、桐嶋さんにいじられるのは必須だろう。

いや、もう桐嶋さんに抱かれること自体はどうでもいい。

別に、嫌悪感が有るわけじゃないし、桐嶋さんを抱きたいとは思わない。

けど、これは本人には言わないが…ただ、時々、無性に抱かれたくは、なる…。


だが問題なのは、その中身だ。

あの人は俺より年上だし、俺を気遣ったsexをしてくれる。

それは嬉しい限りだが、時々、箍が外れたように激しい。それも、半日は起き上がれなくなるくらい。

それはたいてい、次の日になれば煽った俺が悪い、と言われるんだが意味が解らん。

しかし、今回のはそうも言ってられない。電話を掛けて来たのは桐嶋さんだが、煽ったのはたぶん俺…

。いや、そんなつもりはかけらもなかったんだ!!けど、相手を見ないで電話に出た俺にも非はある。

…少しだけど、この電話が桐嶋さん以外だったらと思うとぞっとする。


明日はたぶん、明後日出社だと言うのに、酷くされるだろう。今から、酷使されるだろう腰を思うと帰りたくなくってきた。

しかし、帰らないわけにもいかず、俺は頭を抱えて途方に暮れた……。


End



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