森山は見た!小堀は固まった!!
※きっとアテンション!
・女性苦手と言うよりは恐怖症に近い笠松ですが、本誌?では女性を恐怖症よりか嫌悪しています。
・それを言うと、周りが煩いので、苦手と言ってるよ、本人は嫌い
・黄瀬くん女体化してるよ。
・笠松は、黄瀬だけは平気だよ
・黄瀬と笠松は、幼馴染みだよ
・CP要素は、いつもの通り、笠黄、森小、中早です。
・受け子女体化の法則を適用します。
・都合上、キセキ+黒は女体化しております。都合上。
OKじゃろうか?
ほな、レッツゴー!↓
幼稚園児の頃、二つ年下で髪が黄色い女の子がいた。
その子は、琥珀色の瞳をしており、皆と違うと言う理由で虐められていた。
そんな少女を庇うにつれ、女の怖さと醜さが嫌いになった。
けれど、その少女だけはキラキラとした表裏の無い瞳で自分をいつも見るため、嫌いにはなれなかった。
幼稚園時代はたった一年しか無かったけれど、笠松と少女を繋ぐには十分だった。
笠松が卒園したあと、少女も何処かへ引っ越した。
しかし、幼いながらも住所を交換しあい、親の助けも借りながら文通をしあっていた。
笠松も少女も、携帯を持つようになり、その手段はメールへと移行したが、笠松と少女の関係は変わらなかった。
成長するにつれ、行動範囲が広がった笠松が少女の住む東京まで足を伸ばしたこともある。いや、寧ろ年に数回は会っている。
だから、誰よりもお互いの事は知ってるし、何よりも笠松と少女は、幼いある時から特別な関係であった。
「あれ?笠松、はよ。こんなとこで何やってんの?」
森山は、校門に背中を預け腕を組んでいる笠松を発見する。
そう言えば彼は、入学式の準備に駆り出された可哀想な一員であることを思い出した。
しかし、それは森山とて同じだが、森山と笠松の登校時間も手伝う内容も全く異なる物だし、何より森山には新しく入ってくる女の子たちの観察と言う目的がある。
付き合っている小堀に、それだけは、と口説かない代わりに了承を得たらしい。
女好きとは全く恐ろしい。
「あ?あぁ、はよ。待ってんだよ、ダチ」
「笠松を待たせるなんて、その子何者!?」
どう言う意味だ?と、笠松が睨めば、森山は慌てて冗談だと、顔の前で手をブンブンと虫でも払うかのように振った。
しかし、今日は機嫌が良いのか、ふん、と鼻を鳴らすだけで収まった。いつもなら、とっくに手が出ている。
その理由が知りたくて、観察していたかったけども、集合時間ギリギリになりそうだったから、じゃあ、と手で合図して校内へと足を進めた。いや、進めようと思ったんだ、あの声が聞こえてくるまでは。
「あっ、幸くんだ!幸くん、幸くーん!!」
「涼、あんまり走んな!」
転んだらどうする!と、大きな声の少女を怒鳴り付ける笠松。
それを、森山だけではなく、他の笠松を知る生徒も皆、勢い良く二度見した。
「大丈夫ッスよ、転んでもその先に幸くんいるから!」
「バカかお前は」
照れたように笑い、その頭をスコンッと叩いた笠松。
しかし、驚いたのはその相手だ。
「ちょっ、まっ、おまっ、きっ、キセリョぉおおおおお!!!!!??」
指を示し、叫ぶ森山。
それに、笠松は不機嫌そうに森山を見た。
「何だよ、うっせーな」
「何だよじゃねーヨ!?女苦手なお前が何でキセリョに触れるんだよ!?つか、知り合い!?」
「あー、知り合いっつか、さっき言ってたダチ」
頭をがしがしとかきながら、笠松は答える。
その後ろから、ひょっこり黄色い頭が飛び出す。
「幸くん、お友達ッスか?」
「ん?あぁ、同じバスケ部の副主将だよ」
「そうなんすか!はじめまして、黄瀬 涼ッス」
よろしく、と差し出された手を素直にとることは出来なかった。何せ、笠松の視線が笑ってるようで笑っていないため、怖い。
「よ、ろしく」
何とか耐えて、一瞬だけ握り離す。
そして、そうだ!と笠松の両肩をガッチリ掴み揺さぶる。
「それより笠松!キセリョだぞ、お前何で平気なんだよ!」
女だぞ!と大々的に叫ぶ森山。
笠松は、その揺さぶりに耐えきれなくなって、森山の頭をぶん殴った。
「女以外の何に見えんだこのバカが!」
くだんねーこと言ってねーでさっさと行け!
そう言って、笠松は更に森山の背中を蹴り飛ばした。
後に、森山は二人の重大な関係を聞いて、再び笠松を揺さぶり、へこむ事になる。
それは、また違うお話。
特別。何よりも、誰よりも。
幼い頃からずっと。
彼だけが、黄瀬の本当を見てくれた。
彼だけが、黄瀬を解ってくれた。
彼だけが、いつも黄瀬を思ってくれた。
だから、離れてても平気だった。
繋がる手段を残してくれたから。
ひとりきりでも、独りじゃないって思えたから。
そんな彼とは、幼き日にとある在り来たりな約束をしていた。
「・・・りょー、おっきくなったら、けっこんするぞ!」
「ゆきくん、けっこんってなあに?」
こてん、と首を傾げた黄瀬に彼は言う。
「よくわかんねーけど、とーさんとかーさんみたいに、ずっといっしょにいられることっつってた」
「ままと、ぱぱみたいに、ゆきくんと、ずっといっしょ?」
「ああ、そうだ」
すると、幼い黄瀬の顔がパァっと輝く。
「しゅる!りょー、ゆきくんとけっこんしゅる!ずっとゆきくんと、いっしょにいる!」
「よし!じゃあ、決まりだな」
その時、にかっと笑った彼の顔は眩しかった。
ずっと一緒にいる、その約束は黄瀬家の引っ越しで守られる事はなかったが、もう一つの約束は本人達とは別のところで守られていたことを、本人たちは最近まで知らなかった。
「涼、迎えに来たぞ」
「ゆ、きくんっ!!」
ばっと、声をかければ振り向く黄瀬。
パアッと笑って笠松に抱き付いてきた。
「君がキセリョちゃん?」
笠松の後ろから顔を出した小堀に、黄瀬はビクリ、と体を震わせ、一歩後ずさった。
「そうッス、けど?」
誰?と、黄瀬に警戒心丸出しで睨まれる。
「えっと、笠松から聞いてない?小堀 浩子って言うんだけど・・・」
それでも、警戒心を解かない黄瀬に困ったように、笠松を見る。
すると、ため息を一つ、仕方がないなぁとでも言うように吐いて、黄瀬の頭を笠松は撫でた。
「涼、小堀は大丈夫だ」
「・・・」
「入学式の日に、森山に会ったの覚えてるか?」
コクり、と黄瀬は頷く。
小堀はただ、自分ではどうすることの出来ない事に、ただ、黙って成り行きを見守る。
そう言えば、入学式の日、由孝が何か笠松がどうとかって言ってたなぁ、と森山の顔を浮かべながら。
「あいつの、彼女だ」
「・・・何か、幸くんにしばかれてた?」
その覚え方はどうなんだ?と思いながら、間違いではないと頷く笠松。
「あはは、また何かしたの、由孝」
「黄瀬が女だとか何だとか・・・こいつのどこをどう見たら、男に見えんだよ?」
笠松はむすっとした顔で、思い出して腹が立ってるのか、黄瀬の頭を痛がらない程度にグリグリと撫でてる。
あぁ、そう言えばと、改めて小堀は黄瀬の頭を撫でる笠松を見た。
「笠松は黄瀬ちゃんなら、平気なんだね」
「あ?何が?」
意味がわからないと言うように、笠松と黄瀬は小堀を見る。
「・・・うん、とりあえず、落ち着いて話せる場所に行こうか」
「・・・そうだったな」
一年の教室に居ることをすっかり忘れていたため、随分と注目されている。
黄瀬、と笠松が黄瀬を呼ぶと、はいっス、と黄瀬はお弁当を取って戻ってきた。
その、以心伝心が本の少し、羨ましくなった。
「遅かったな?」
「わりぃな、話し込んじまって」
部室の中に入れば、森山がニコリ、と笑っていた。少しだけ、気味が悪い。
「ふーん?まぁ、良いけどな!誰もいない部室開けて、野郎一人寂しく待ってたってのに、何も無くても、全っ然、気にしないけどな」
「だから、悪かったて、言ってんだろ!」
あー、もう面倒くせぇなって、顔して笠松は森山を一発殴ってた。
イライラが言葉より行動に出たみたいだ。
「まぁ、まぁ、落ち着くっス。ご飯食べる時間無くなっちゃうっスよ?」
そうだった、と笠松は森山の向かいに座り、その隣に黄瀬が腰かける。
小堀は自然に森山の隣に座り、お弁当を広げた。
その目の前では、黄瀬が笠松にお弁当を渡していた。
「そう言えば、小堀。さっきの一体どういう意味だ?」
さっきの?と卵焼きを咀嚼しながら、首を傾げ、考えること数秒。あぁ、と飲み込んでから話し出す。
「黄瀬ちゃんなら、平気って話?」
それだ、と頷く笠松にどう説明すれば良いかと考える。
「うーん・・・笠松って、本当を言うと、女の子嫌いでしょ?」
その言葉に、笠松は眉を寄せた。
「苦手って言うより、嫌いの方がしっくりくる。馴れたはずなのに、笠松から私や早川にスキンシップとることは先ず、ないでしょう?」
「・・・」
笠松は、小堀を見たまま、無言で続きを促す。
「それが、キセリョちゃんは自分から触れてたから」
「そうなんだよ、それなんだよ!同じ女だぞ?何で平気なんだよ?」
昨日の、女だ何だと言う発言はそこから来てるのか、と妙に笠松は納得した。
「あぁ、もういい、わかった。森山黙れ」
「ひどっ!俺に対してお前、辛辣過ぎねえ?」
「お前が一言も二言も多いからだ、バカが」
ふぅー、とため息をつくと、再び弁当を咀嚼しながら話し出した。
「小堀の言う通り、俺は女が、黄瀬 涼以外の女が嫌いだ」
「幸くん・・・」
少し、その様子をしょんぼりしながら、黄瀬は笠松を見ていて、そんな黄瀬の頭を笠松は撫でた。
「気にすんな、お前のせいじゃねぇって」
「だって・・・っ」
あまぁーい、雰囲気を醸しながら、笠松は続ける。
「俺が女嫌いになったのは、幼稚園の時だ」
「そんな昔から?」
「涼と俺は幼馴染みなんだよ。それで、その時涼は、髪と目の色のことでよく男からも女からもイジメられてた」
「今じゃ考え付かないね」
「好きな子ほどイジメたい、そんなガキと、自分と違うものを受け入れられないガキばっかだったからな」
懐かしむような笠松の瞳には、僅かながら怒りが滲み出ていた。
「そんときに、黄瀬を受け入れていたグループがあって、そいつらの陰口聞いちまってな、女の本性ってこれかよって、思ったのがきっかけだったな」
「じゃあ、何で苦手っつってんだよ?素直に嫌いだって言えばいいだろ」
「俺は女嫌いでも、男が好きな訳じゃねぇ。嫌いだって言うだけで誤解されんだよ、面倒くせぇ。黄瀬以外が嫌いなだけなのに」
その言葉に、あー、成る程。と森山は呟いた。
「じゃあ、お前キセリョ意外と付き合えないじゃん」
「は?」
何言ってんだコイツ?といった顔で、笠松は森山を見る。黄瀬もある意味驚いて、森山を凝視している。
「幸くん、もしかして言ってないんスか?」
「お前が『結婚するまでは、友達でいようね』って言うから、コイツらにもダチとしてしか紹介してねーよ」
あー、どうりで、と言った黄瀬だが、笠松の言葉に、小堀も森山も固まっている。
しかし、いち早く解凍した森山が声を張り上げる。
「はぁああああああああっ!?けけけ、結婚するまでってお前らどんな関係だよ!?」
「「婚約者(ッス)」」
と言っても、知ったのは俺が高校入学する時だったがな。笠松の付け足されたような言葉も、声を揃えて告げられたセリフのショックに何も言えず、森山は脱力し、床に手をついた。俗に言う【orz】このポーズである。
「あれ?おーい、小堀センパイ、大丈夫ッスか?」
まだ、固まっている小堀の目の前で手を降る黄瀬。
そんな姿を、可愛いなっと撫でる笠松。
耐えきれなくなった森山が
「いい加減にしろぉおおおおおお、このリア充がぁああああああああ!!!!」
と、自分達を棚に押し上げて叫ぶのはこの数秒後の話で、更に笠松にシバかれ、小堀の無意識な毒舌に再びうちひしがれるのは、数分後の話である。
end
帝光黄瀬と笠松のデート、それを尾行するキセキが書きたいけど、そこまで話が・・・orz
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