地を這う者の楔は天を舞う者には重すぎた


※ごちゅーい※

・たらこ先生のせっくすぴすとるずのパロディです。(詳しくはwiki先生へ)
・森月/緑高からの緑森です。
・時間の経過はもの凄く速いです。
・オリキャラ出ます。
・セクピスパロなので、男同士で子供ができてます。
・年齢は細かく気にしない方向で。
・シリアスにしようとしたら、シリアルになった。(何かね)
・伊月と、高尾が少し酷いかも。


OKかな?




かるーく、設定

森山 由孝(蛇の目/中間種)
黒化型マムシイメージ

伊月 俊(翼主/重種)

緑間 真太郎(蛟/重種)

高尾 和成(翼主/重種)


子供ちゃん
森月↓
凛ーリンー(蛇の目/中間種)森山と同じ
海ーウミー(蛇の目/中間種)ウミヘビ

緑高↓
和真ーカズマー(翼主/重種)ワシ

出てきませんが、緑森↓
素直ースナオー(蛟/重種)


こんな感じでレツゴーッ!














ただ、愛してただけだった。
そこに、価値観の違い、と言うヒビが入り始めたのは何時からだろう?


【黒バス腐】地を這う者の楔は天を舞う者には重すぎた【セクピスパロ】


高校時に自他共に認める女好きである森山が一目惚れしたのは、天狗の魂源を持つ男である、誠凛の伊月 俊だった。
けれど彼と出会い、彼と過ごした日々は何物にも変えがたい、大切な宝物だった。
彼と付き合えた時は、夢かと思ったほどに。
しかし、時は残酷で、外から内から、少しずつ、少しずつ、二人の関係を壊していった。

二人は、互いに年を取り、お互いに25歳と24歳になるた年のこと。彼らの間には、一人の可愛い愛娘がいた。外見は伊月に、魂源は森山に似ていた。
そして、伊月のお腹には未だ性別は不明だが、森山の魂源を受け継ぐ子が入っていた。
それは、そんなある日のこと。

「由孝さん、大切なお話があります」
「ん?何?」

久しぶりに、家でのんびりとしている時。伊月が珍しく真剣な眼差しで、だじゃれもなく、森山を見つめていた。
そんな伊月の姿に、何だろう?と、飲みかけていたコーヒーを受け皿に戻した。


「由孝さん、俺この子を産み終わったら、前から勧められてたブリーリングを受けようと思います」
「えっ?」

森山は、思わず自分の耳を疑った。
ブリーリング、確か伊月はそう言わなかったか?

「俺の聞き間違いかなぁ、俊くん。今、ブリーリングって聞こえたんだけど」
「いえ、由孝さんは間違ってないですよ。確かに、ブリーリングを受けようと思っていると言いました」
「・・・何で?」

にっこり、笑っていた森山の顔から、すぅっと表情が消えた。

「俊くんは、俺に不満があるの?俺、なんかした?」
「いえ、由孝さんに不満なんてありません。強いて言うなら、翼主の血を残す為です」
「そんなの、俺と子供を作っていけば、いい話だろ?」
「・・・けど、それじゃ、完璧には残らない」
「わからないだろ!」

思わず声を張り上げる。
少し、それに怯んだ伊月だが、意思は曲げなかった。

「じゃあ、もし翼主が産まれなかったら!?」
「きっと、何代か先に遺伝子異常でも起こして産まれるさ!」
「けど!」
「けども、だってもない!この話はもう終いにしよう。覚えておいて、俊。俺は絶対に許さないから」

伊月は、普段見えない森山の魂源、蛇の目の本質を目の当たりにするような寒さを、執着を、この時感じた。
そうして、伊月は森山の監視下に置かれた。絶対に逃がさない。と、言うように。













しかし、数ヶ月後。
子供を生んだ直後、伊月は病院から抜け出し、行方不明になった。

「嘘、だろ?」

病院からの電話を何とか受け答えし、切ったあとズルズルとその場に座り込んでしまった。

「ぱぱぁ、いたいいたい?」

そんな森山に近づく、3歳の愛娘、凛。
凛は森山の沈む頭を痛いの痛いの飛んでけーっと、不器用になで回す。

「ありがとう」

ぎゅうっと抱き締めると、凛はきゃらきゃら、嬉しそうに笑った。




「・・・・・ん、ょ・・・・ん、よしたかさん、」

ゆさゆさと体を揺さぶられ、急速に夢から覚める。

「ん・・・」
「由孝さん、」

うっすらと開けた視界に、大丈夫ですか?と心配そうに覗き込んでくる緑の瞳。一瞬だけ訳がわからなくなってから、気がつく。

あぁ、そうだ

「しんたろーだ」
「完全に寝惚けているのだよ」

ふぅ、とため息をついた真太郎。
何だかその態度が無性に可笑しくて、つい、笑ってしまう。
そんな俺の態度に、また真太郎はため息をついた。

「しんたろー、いまなんじ?」
「五時半なのだよ、もう少し寝ますか?」
「んーん、おきるわ」

ふぁあ、とあくび一つしてから、一緒に寝ていた凛と海を起こさないように寝台を抜け出した。
あれ、居ねぇ、またか。と、思いながら。


伊月が居なくなったあの後、俺は当て付けのように、幼い子を育てるためのお金を手っ取り早く稼ぐために、一年近くブリーリングの依頼をかなりこなした。
俺が雄前提で、女も男もかなり抱いた。
中間種でも、軽種からもモテたし、何よりこの顔だ。
海常で、黄瀬の次にイケメンだと言われていたこの顔は、重種にも需要は高かったらしい。
どうせ産むなら、イケメンがいいとまで宣っていた雌までいたものだし。
まぁ、そんな爛れた生活をしている時に緑間と出会った。
いや、出会ったと言うのは可笑しいかもしれない。
何時ものように、子供たちを寝かし付けてから、仕事の話を聞きにいくと、にっこりと笑ったお母様が鎮座していらした。
そのようすに、逃げ出したくなったのを覚えてる。

「お、かあさま?」
「なぁに、由孝さん。そんなところで突っ立ってないで、お座んなさい?」

はい、と逆らえず目の前の座布団に正座する。逆らえるハズ無いだろう!?
お母様は重種なんだぞ!!

「あの、それでいったい・・・」
「あぁ、ごめんなさいね、由孝さん。雌の依頼は受けたくないって仰ってたのだけれど、どうしてもって先方から言われて・・・・承ってしまいました」

は?と、驚いてお母様の顔を見ると、にこにこ笑ってばかりで、全然悪いなんて思ってなかった。
それどころか、はいこれ懐虫。と渡されたものを見ると、用意周到にさえ思える。我が母、蛇の目ながら、非道だ。

「って、いやいやいや、俺は嫌ですよ受けませんよ、承知してませんよ!?」
「うぅぅ、由孝さん。この、森山家が没落してもよいと言うのですね」

泣き真似をしだした母に、本格的に不味いと、冷や汗が背を伝った。

「おっ、俺はなんと言われようと「お黙んなさい。」・・・はい」

だから、お母様はre・・・。

「いいですか、由孝さん。あなたがなんと言おうと、これは決定事項です」
「はい」
「これを期日までに仕込んでいなければ、強制的に仕込みますからね」

これ、と指された懐虫にひくり、と頬を引きつらせながら、はい、と返事をした。

そして、その日のブリーリング相手として出会ったのが、緑間 真太郎だった。



「お、まえ!緑間!」

何で?と戸惑う俺を前にして、緑間は落ち着くのだよ、と席を進めてきた。

「俺は、貴方と一度話がしたかったのだよ」
「は、何で?」
「同じ、翼主に捨てられた者同士ですから」

翼主に捨てられた、その言葉にグッと唇を噛み締めた。
幾度となく、陰に日向に伊月が居なくなってから言われてきた言葉だ。

「それで?互いに傷でも舐め合うのか?」
「まぁ、端的にいってしまえばそうなのだよ。貴方は、裏切られた貴方だからこそ、側にいてくれるでしょう?」

疑問符を着けているようで、既に肯定してるソレにからからと渇いた笑いが漏れる。

「最近、回りの者が身を固めろと煩いのだよ」

ふぅ、とため息をつく緑間。本当に辟易しているみたいだ。

「なるほど、それで俺ってわけね」

同じ、格式があって、しかも翼主にふられたと言う傷物同士で調度いいってか。

「断ってくれてもかまわないのだよ。まぁ、その代わり雌としての依頼も増えるでしょうが」

緑間とのブリーリングを受けたことで、他の家からも来るかもしれない。

「脅しかよ!くそっ」
「脅しでもかまわないのだよ。受けてくだされば、俺は、貴方にとって住み良い場所を提供する」
「・・・愛の無い結婚か」
「いや、結婚するからには人事を尽くして全力で愛するのだよ」
「ははっ、なんだソレ。マジかよ」
「マジなのだよ」

その悲しいまでに紳士的な緑間の瞳を見ている内に、最後の砦が崩された気がした。

「解ったよ、俺もお前を愛する努力をしよう」
「っ、森山さん」
「夫婦に、なるんだろう?その呼び方、やめよーぜ、真太郎さん?」
「・・・さんは、要らないのだよ。貴方が年上なのだからな、由孝さん」
「解った、真太郎」

見つめあって、暫し。
俺がクスクス笑いだし、緑間は眼鏡をくいっと直した。











「あれからもう、一年か」

着替えながら、年がたつのは早いと考えていた俺は、後ろからの気配に気が付かなかった。

「何を感慨に耽っているのだよ?」

後ろから、真太郎に抱え込まれる。
まぁ、何かあれば何時もの事だから気にしない。

「ん?あぁ、お前と見合いした時のこと思い出してたんだよ」
「あぁ、あの時の由孝さんは可愛かったのだよ」
「・・・急にデレるの止めてくれる?」

ニヤリと笑った旦那様は、止めてくれる気など更々無いようだ。

「確か『俺、雌になるの初めてだから、優しくしてくれよ』だったか」
「何でそんな台詞覚えてんだよ!忘れろ!」

しれっとしたかおで、嫌なのだよ、と我が儘ぬかす旦那を、笠松じゃないが、しばきたくなった。
あの時、最後まで致したが、俺の腹に子が宿る事は無かった。
けれど、今は娘たちと一緒に緑間姓を名乗り、緑間邸に住んでいる。

「たっく・・・そろそろ」

離せ、そう言おうとした瞬間に、邸中に響き渡る泣き声。
俺と真太郎は、顔を見合わせため息をついた。

「和真くんは、朝から元気ね」
「そう、ですね」

「お゛があ゛ざぁぁあああん゛」

あーもう、と真太郎の腕から抜け出し、和真の声のする方へ向かう。

「はいはい、どうしたどうした」
「お゛ぢだぁ」

痛い痛いと泣く和真を抱き上げ、よしよしと背中を撫でる。

「何で落ちたんだよ」
「とんでだら、ぶづがっだぁ」

その回答に、やっぱり、と、がくり、と肩をおとした。

「寝惚けて飛ぶなっていつも言ってんだろ」

ごめんなさい、とびえびえ泣きながら謝る子に苦笑した。
和真は、名前からわかる通り、真太郎と高尾の子供で真太郎の連れ子だ。
翼主、として生を受けた。
が、その実、羽に奇形があり、上手く飛ぶことができない。また、生まれつき視力が弱く、眼鏡がないとぼんやりとしか周りを認識できないため、飛べたとしてもよく柱何かにぶつかる。

「おバカちゃん、痛いとこパパに見てもらいな」

と、後ろから、調度来ていた真太郎に、手渡す。

「パパぁ、イダイぃ」
「だからお前はバカなのだよ。ぶつけたのだから当たり前だ」

そう言いながらも、真太郎の和真を見る目は優しい。

「おとーさん、かーくんうーさい」

我が娘ながら、これだけはっきりと、ものを口にするのは、一体誰に似たのか心配になる。

「おー、悪かったね。起きちゃったか」

足元でぐずりながら頷き、俺を見上げるのは、凛。
凛は、普段は蛇の目らしからない子なのに、不意にその本質を見せるから侮れない。

「また、寝るか?それとも、起きるか?」
「おきぅ」

寝起きで舌が上手く回ってない。
それがまた、可愛らしい。
ちなみに、和真は俺のことを“お母さん”と呼び、真太郎をパパと呼んでる。
凛と海は、俺をお父さん、真太郎をパパと呼んでる。
真太郎は、パパって感じじゃねーけどな。どちらかと言えば、お父さんの方がしっくり来るだろ。

「・・・あれ?海は?」
「ん」

凛が指さした方向には、ベッドの上の小さな山。

「あぁ、まだか」

家で一番図太いのは、海だ。
いつも、和真が泣こうが、凛が騒ごうが、起きずマイペースなのが海だ。
やっぱり、誰に似たんだろう?

海が結局起きたのは、朝御飯の匂いでだった。








「あぁ、そう言えば今日は黄瀬が来ると言っていたのだよ」
「へぇ、あいつが?」

ニヤリ、と口角が上がる。
そんな会話をしながら、朝食を楽しむ。
いつもは、真太郎の出勤の準備やら凛の幼稚園の準備やらで忙しくしているが、今日に限って真太郎は仕事休みで、凛も幼稚園がお休みだから、ゆっくり出来た。

───ピンポーン

調度10時を少し過ぎた頃、緑間邸のチャイムが鳴った。

「はーい」
『あの、黄瀬ですけど』
「あぁ、今開けるわ」

インターフォンを付ければ、それはやっぱり黄瀬で。切って、玄関へと向かう。
勝手に入ってきてもらっても良かったが、迎えにいくのが筋だろう。

「よう、黄瀬。いらっしゃい」
「はじめましてぇええええって、もも森山センパイ!?」

何で、どうして!?と戸惑ってる黄瀬によーう、と手をあげて久しぶりだなっと挨拶する。

「詳しい話は後だ。まぁ、先ずは上がれよ」
「・・・はぁ、お邪魔します」
「「「お邪魔しまーす」」」

黄瀬の後ろにいた存在に、声がしてから気づき、一瞬だけ目を見開いたが、さっと表情を隠す。
黄瀬と黄瀬の子供たちは、靴を脱ぎ俺の後に着いてきた。

「三人とも、元気そうだな」
「そりゃぁ、特に病気もなくて元気いっぱいっすよ」

真太郎は、黄瀬の子供の存在を知っていたのか、やはり優しそうな目で見つめている。


子供たちの自己紹介が済むと、皆で庭に遊びに出てしまった。
家の中には今、俺と真太郎と黄瀬だけだ。

「さて、」

お茶をいれ、落ち着いたところで、ニヤニヤと黄瀬を見つめる。

「俺、知らなかったなぁ、お前にあんな大きなガキいるの」
「せっ、センパイ?」
「小○の低学年だって?」

おっかしいなぁ、とからかうように言葉を紡ぐ。
黄瀬はたじたじだ。

「調度7年前って俺たちが卒業してからの子だろ?」
「ちょっ、いや、あのっ」
「卒業したら、赤の他人かぁ、寂しいなぁ、黄瀬ぇ?んぐっ」

うーうー、と唸ってる黄瀬を見かねてか、真太郎が俺の口を塞いだ。

「そこまでにしておくのだよ、由孝さん」

そう、旦那に言われては引き下がるしかないだろう。もっと、弄りたかった、と意思を込めながら舌打ちし、真太郎の手をはずした。

「解ったよ。旦那様はやさしーねぇ」
「拗ねるんじゃないのだよ」
「はいはい。じゃ、最後にひとつだけ。あの三つ子ちゃんの父親って、笠松?」

誰、とは聞かない。その質問に、黄瀬は息を飲んだ。
確証は、ある。俺達3年に伝えなかった理由と、黄瀬と笠松の気持ちを感じていたから。

「・・・っ、そう、ッス」

嘘をついても仕方がないと思ったのか、少しの沈黙のあと、コクり、と頷く。

「やっぱりな」
「あのっ!それで」
「笠松には知らせないでほしい?」
「はいっ・・・」
「別にいーよ、笠松には言わない」
「ほんとッスか!ありがとございます」

ぱぁっと輝く黄瀬の顔。
けど、俺の言った言葉の意味は解ってないみたいだ。

“笠松には”言わないって言ったけど、俺が小堀や早川に話したのが、勝手に笠松に伝わっても、それは俺のせいじゃないよな?俺は言ってないし。

隣で、俺の意図を読んだ旦那様がそっとため息をついた。

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