出かけてきます
十二国パロ【笠黄?】
「笠松、朝議の結果だけどー・・・って、笠松!?」
がらーん、とした王の執務室。
森山はあんぐりと口を開けた。
「ちょっ、はぁ?今朝は仕事するっつっただろーが!どこいった、あのバカ王!!!」
笠松にこんなこと言えるのは、冢宰であり、幼馴染みである森山だけだ。
海は建国500年になる大国だ。
少し位王が宮殿を離れたくらいでぐらつく国ではない。
しかし、一応王なので、下界に行くさいにも護衛がどうのと始まる。それが笠松は好きではなかった。
元々、文武両道な笠松は禁軍の左軍将軍でさえ、勝つことが難しい位の腕前だ。へたに、護衛など要らない。
ましてや、己の麒麟が勝手につけた使令がいるのだ。護衛など煩わしいだけだろう。
それで、笠松が行ったのは脱走。
流石に忙しい時期にはしないが、暇さえあれば町に降り、2〜3日、酷くて1ヶ月近く帰ってこない。
そして、何よりその脱走を阻止できないのは、笠松のあの厳格に見せる性格から嘘はつけないと、管理の誰もが思っているからだろう。
森山も笠松の嘘だけは、見破ることが出来ない。
そんな笠松も、悪いと思うのか、机の上には書き置きがいつもしてある。
しかし、いつも思うのだが・・・
「出掛けてくるって、どこにだよっ!?」
【出掛けてくる】そう書かれた紙が文鎮の下で風に吹かれてぷらぷらしていた。
森山はそれを見て、大きくうなだれた。
黄瀬も『ちょっとそこまで出かけて来るっす』とか書き置きして居なくなってたりwww
森山『麒麟のちょっとってどのくらいだよ!!?』とか苦労人森山www
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