風邪を引いた・・・さん。


高野さんと横澤さんと桐嶋さんが律前からの知り合いで、桐横済みなお話。

高野さんが風邪引いた時のお話。




「あー、お前らこんな所で何やってんの?」

「桐嶋さん…」


高野が丁度出てきてしまった時に、チンッと言う音と共に、不思議そうな顔の桐嶋が降りてきた。


「こっ、こんばんは」

「こんばんは、で?何してるの?」

「別に…」

「そうか?じゃあ、高野は早く布団に戻れ」

「……」


しぶしぶ、と言った形で高野は部屋へ戻っていく。


「で、二人は病人悪化させるためにそこにいるのか?」

「ちげーし」「違います!」

「声がでけぇよ。取り合えず、入れば?」

「アンタの部屋じゃねぇーだろ!!」

「吠えるな、吠えるな。ほれ、頼まれたものだ。早く飯作ってくれ」

「…解った」


高野も横澤も、桐嶋の言葉で大人しくなったことに、小野寺は驚く。


「ほら、君も入りな」

「いっ、いえ俺は」

「いーから、いーから」


桐嶋に背中を押され、中に入ってしまう。


「横澤ー、一人分追加なぁ?」

「チッ、解ったから早く政宗に薬飲ませてやれ」

「いいい、いいです!結構です!俺は帰ります!」

「あー?年下は、甘えないと可愛くないぞ?」


そう言う桐嶋にまたもや、手を引かれ、リビングに座らされてしまう。


「ほら、高野。薬飲め、薬」

「要らないです」

「我が儘言うな、ガキ。お前のために、わざわざ粉の買ってきたんだから、さっさと飲め」


また、しぶしぶ桐嶋さんに渡された薬を飲む高野。

その頭を笑って撫でてる桐嶋さんにも驚く。


「あのー、桐嶋さんと高野さん、横澤さんの関係って…」

「あれ、言ってないのか?」

「桐嶋さん、余計なこと言ってんな!」

「禅って呼ばないのか?」「呼んでくれれば良いのに、なぁ、隆史?」

「だぁあああ!!!ふざっけんな政宗!いい加減にしろ禅!」


真っ赤になって怒鳴る横澤と、それをニヤニヤと見やる編集長の二人。

何なんだ?でも、何か気のせいか横澤さんが……


「あれ?気付かない?隆史、桐嶋さんの恋人だけど」

「はぃいいい!?」

「ちょっ、政宗!バカ野郎!」


鍋を持ったまま、横澤は真っ赤になって慌てふためいてる。


「だっ、人のもんとるなって…」

「なんだ、隆史。浮気か?」

「浮気か、横澤」


この編集長たち、解ってると思うが性格悪い。

また、良い性格してると思う。

横澤さんは、机に鍋を置くと二人に食って掛かる。


「ちげーよ!俺は、今の政宗が昔の政宗になるのが嫌だっただけなんだよ!今の政宗は、俺が回復させたんだ、俺のもんだろうが!」

「「どんな理屈だ」」

「うるさい!だいたい、俺が好きなのは禅しかいない!」


言った後で、横澤がバッと口に手を当てる。

編集長たちのニヤニヤは止まらない。


「デレるな、横澤」

「照れるなぁ、隆史」

「あぁもう、二人して俺を弄るんじゃねぇ!飯抜きにすんぞテメーら!」

「それは困る。この辺で止めるか、高野」

「止めますか、桐嶋さん」

ぶワッハハハハハッ、と笑う桐嶋。

意地悪く笑う高野。

真っ赤になる横澤。

小野寺には、異様な光景に見えていた。


END



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