この広い世界で、ただ一人と決めた貴方に出会えたキセキ
「センパイ・・・」
「黄瀬、力寄越せ」
はいッス、そう言った黄瀬は差し出された手に自分の手を重ねて目を閉じた。
その瞬間、ぱあっと重なった掌から溢れ出す光。
収まるころには、黄瀬の体は傾いで、笠松の手の中には、大きな鎌が握られていた。
「っと、しばらくそうして寝てろ。無茶しすぎだ」
「すんませんっす・・・」
弱々しく笑う黄瀬の頭を笠松はスコン、と一発殴ってから相手に向き合う。
「死神、だっけか?いいぜ、それで。それらしく、この鎌でお前らの首、刈り取ってやんよ」
凶悪なまでに、ニッコリと笑った笠松が地を蹴り、ものの数分でそこらは、血の海と化した。
「ほら、帰んぞ」
手の中の武器を消した笠松は、そう言うと黄瀬を見る。
すると、黄瀬は意識を無くして、気絶していた。その姿に、ふぅ、とため息を吐くと、黄瀬の体を抱えて歩き出す。
「海常までこっから遠いっつの、この馬鹿が」
と、一言文句をたれながら。
【この広い世界の中で、ただ一人と決めた貴方に出会えた奇跡】
「笠松ー、まぁた派手にやらかしてくれたじゃねぇか」
「何だ、今回はお前に回ったのか」
大して興味が無い、というように森山の言葉をスルーして、食卓につく。
「そうだよ!!毎回毎回、処理班が必要な程暴れまわるくせに、後始末一つしてこないなんて、何考えてんだ全く!!」
「仕方ないだろ、黄瀬をあそこに置いておく訳にはいかなかったんだ」
「いや、まあそりゃそうだろうけど!!あーもう!!」
黄瀬は笠松の錠(Lock)だ。この世界に数少ない錠の中でも一際珍しい、キセキ(Miracle)と呼ばれる一員だ。自分で、末席だと言っていたが、それにしたって黄瀬の力は半端無く強い。が、そのため契約者が居ても、誘拐されそうになったりと大変な存在でもあるが。
「まぁまぁ、落ち着きなよ森山。ところで、肝心の黄瀬は?」
いつもなら、笠松に朝からべったりの黄瀬が、今日は姿を見せていない。
「あいつ、まだ目が覚めてない」
「・・・笠松お前・・・」
「変な誤解すんじゃねぇ!!!気絶してる奴に手、出すわけねぇだろ!!シバくぞ!!」
森山の言わんとする事がわかったのだろう。笠松は素早く森山の腹を殴っていた。
「いってぇ!!」
「まぁまぁ、それで笠松が原因じゃないとすると、そんなに黄瀬は消耗してたの?」
「・・・あぁ、本当は医者に診せた方が良いくらいにな」
本当ならば、黄瀬が鍵(Key)であるならば、普通の病院に診せたところで何の問題も無いが、黄瀬は錠だ。病院みたいな無防備な場所で、黄瀬を一人にするわけにはいかない。
「そうか・・・じゃあ、近いうちに秀徳の緑間と高尾を呼んだ方が良いよね」
「黄瀬が、目覚めなくなる前に、な」
笠松はそうつぶやくと、窓越しにどんよりとして今にも降り出しそうな空を見上げた。
と言う、いみわかんねぇ(えっ?)ファンタジー設定。
*用語*
鍵(key)→錠(Lock)の力を解放、具現化して使える人。身体能力は錠に適わないが、錠の力を使っている時は、身体能力が、その錠並みに跳ね上がる。が、よく鍛錬した人間で無いと、次の日筋肉痛に陥るらしい。錠の力が強ければ、強いだけ相性が良くないと、その体に負担が来る。
錠(Lock)→その内に力を秘めた人間。だが、一人で力を使うことは不可能。鍵が居なければただの人。鍵に比べて身体能力は高い。万全の状態なら、鍵が自分の能力を使っている間でも同じだけ動ける。
キセキ(miracle)→錠だが、己の力を鍵無しで使える人間。ただし、鍵が居る錠には劣る。能力を使う際には、一定の条件あり。
契約→鍵って言うのは、どの錠の力も使えるし、契約者がいない錠もどの鍵にでも使用されてしまう。そのため、自分たちが自分たちでしか開かないように、一対一の契約をする。簡単に言えば、マスターキーが専用の鍵になるって感じですか。ただし、その相手を選ぶ権利は必ず錠にある。
*人口*少ない→多い
キセキ<<<<<<<<<錠<<<<<鍵<<<<<<<一般人
位の感じ?
黄瀬 涼太[タイプ(錠)]
→笠松の契約者で恋人。キセキの一員であるがために、契約者が居ても狙われている。が、一人でふらふらと出かけるのも好きなため、結構な割合で見つかって、戦闘になる。必ずって言って良いほど、笠松に助けられているが、反省しない。よく、笠松にシバかれている。
能力→模倣
どんな相手の技も能力も獲物も、一度見れば使える。(ただし、自分の能力の限界を超えない限り)
→完全模倣
自分が使える技。自分の限界を超える技でも使うことが出来るが、ただし尋常じゃないくらい、肉体的に消耗する。5分の活動制限あり。
笠松 幸男[タイプ(鍵)]
→黄瀬の契約者で恋人。キセキの黄瀬を預かる、海常というグループに所属してるっていうか、そこのユニットリーダー的な存在。再三、自分が気をつけろと言っても、いつも面倒なことに巻き込まれる黄瀬に頭を、ひそかに抱えてたり。けれど、黄瀬の行動を制限とかしない。
鍵としての能力は、黄瀬の力を使って、自分、もしくは黄瀬が想像したものを現実にすること。
アタシはこんな設定の笠黄が見たい。誰か、ください!!!
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