横澤さんが名前を呼んだ日
横澤さんがある意味ちょっと天然(?)だったらって話。短いよ。
「何?お前、俺に名前呼ばれたいわけ?」
横澤さんが高野さんのことを名前呼びしている、その事がもやもやすると、つい口から零れたその言葉は、ある意味最悪の形で最悪の人に拾われてしまった。
しかし、どうしてそうなった?と首を傾げたくなった。普通に考えて違うだろ!っていう突っ込みは何処に入れればいい?
って、違う!
「よよよ、横澤さん!?」
何だよ?と不機嫌そうに顔をしかめる横澤さん。ある意味いつも通りで安心した。
「いや、えっと…何か」
ご用ですか?と聞こうとすれば頭の上に横澤さんが手に持っていた書類が置かれる。
「用がなきゃ来ねーよ。バカかお前は。俺は暇じゃねーんだよ」
はい、スミマセン。と頭を下げる。内心、ブチブチと反抗心で一杯だが。
そうして、頭の上の書類も一緒に取る。
「企画書……ゲッ」
赤字が一杯…厳しくチェックされていて、バッサリ却下されているところもある。
「手慣れてきたからって、手ぇ抜いてんじゃねーよ。それの修正案、今日中な」
はい、と項垂れながらパソコンへ向かう。
「俺は今日、6時には退勤するからな。それまでだ。まっ、せいぜい頑張れよ、小野寺」
そこまでは、いつもと変わらぬ流れだったが、今日は……。
「あぁ、違った。律、だったか?」
最近、横澤さんが丸くなってきたとは言え、見たことの無いような笑みを見せられ、去っていく頃には顔は爆発寸前みたいに赤くなった。
「小野寺、何?お前顔赤いけど、風邪か?」
バカは風邪引かないんじゃなかったか?と会議から帰ってきて早々嫌みを言う高野さんをスルーできるほどに、衝撃的な出来事だった。
「………ぅ、わあああああああああ!!!!!」
「なっ、何?りっちゃん」
「何ですかあれ!?夢ですか!?夢ですよね!?」
「うわぁっ!りっちゃん落ち着いてー」
ガタンっと立ち上がり、隣にいた木佐さんの肩を掴み、ガタガタ揺する。
「落ち着け、小野寺」
「いや、でも!」
「夢じゃないから落ち着け」
夢じゃない?
そんな馬鹿な!と先程の事を思い出して再び真っ赤になる。
「じゃあ、このドキドキって何ですか!?恋ですか!?」
「いや、お前変だよ」
羽鳥さんに事情を聞いたらしい高野さんに、スパッと切り捨てられたけど、あれは……卑怯だ!
END
キャラ崩壊!お粗末様でした!
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