姫と出会った人々と
福田総合、それは福田と言う国を拠点に置いた貿易商業集団の総称だった。
そこで、とある一団の若き団長である石田は、部下である望月から報告を受ける。
「石田さん、何者とも知れぬ娘が商品を荒らしてました!」
捕らえて、移動用の檻に入れてあるという望月の言葉に、はぁ、とため息をついた石田は、わかった、とその様子を見に行くことにする。見ないことには、何も出来ないからだ。
「・・・望月、すまん。この檻の鍵はどこだ?」
「石田さん?」
少女を見た途端、頭を抱えてため息をついた石田は、早々に望月を呼んだ。
訝しげながらも、鍵を石田に渡した望月。渡された鍵で、石田は少女の入った檻を開けて中の少女を引っ張り出した。
「何をしているんだ、お前は」
「・・・何言ってんだ、石田?」
まるでかみ合ってない会話に、望月は頭を傾げた。しかし、今の会話で二人が知り合いであることは理解したようだ。
「大体、お前は昔から・・・聞いているのか、祥姫!?」
「だから、何言ってんだって言ってるだろ!!」
灰色の髪の少女は、ペタペタと石田の口周りを触って何かを確かめているようだ。
その様子に、手を掴み引き寄せる石田。が、灰色の髪の少女はまったくわからない、と言う顔をしている。
それどころか、すごんでいる様にも見えるのはどうしてだろうか。
「・・・祥姫」
そう、石田が試しに声を掛けてみても通じない。
まさか、と石田は目を見開いた。
「お前、耳が・・・」
「石田、お前さっきからなんか言ってる?」
チッと、らしくも無く舌打ちをした石田は、少女の手を引っ張り、自らのテントへ連れ込んだ。
不要になった紙に、サラサラと伝えたいことを書いていく。
『お前、耳が聞こえなくなったのか?』
その紙を渡された少女は、しばしの沈黙の後、にやり、と笑った。
「みてぇだな。どーりで、人通りが結構ある街中だってのに音が無いわけだ」
ハハッと笑う少女に、石田は次の紙を手渡す。
『お前は、元帝光国第六皇女、祥姫で合ってるな?』
その紙を見て、少女はにやりと笑った。
「合ってるぜ?俺は、帝光の第六皇女、灰崎 祥吾さまだ」
誰か、ゲスの書き方を教えて下さい。灰崎も石田さんもわっかんねぇよ!!キャラがつかめない!!でも、載せる!!と言うわけで、商人×姫君でした。
灰崎 祥吾
→女体化して(re・・・。帝光の元第六皇女。祥姫と呼ばれていた。常に、自分と黄瀬を比べていた母親に嫌気が差して、良く宮殿を抜け出していた脱走魔。黄瀬と灰崎の領地は隣接しており、代々仲が悪い。それに沿って、何となく黄瀬が嫌いだった。他の姉妹とは仲はよくも悪くも無かった。が、第一皇女である赤司だけは好きになれなかった。現在、何故か耳が聞こえません。
石田 英輝
→若手で商業の一団を纏める団長。昔、連れて行かれた帝光の城で、脱走してきた灰崎と出会う。小さな頃は何度か脱走している姿を目撃して、それを助けたり、お守りしているうちに仲良くなった。帝光が攻撃されている間、石田は新しい一団を任されていたばかりで、他国の事情に頭が回らなかった。気が付いたら、帝光という国が無くなっており、灰崎はどうしただろうか?と落ち着いた頃に思い出した。
(ほんの作者の小話)
ゲスがゲスに書けない!!灰崎のゲスってどこに行けば拾ってこれますか!?誰か、教えてください!!ってくらい、灰崎誰これ状態ですぉ、はい。灰崎はねぇ、そのまま石田さんの一団と共に世界各国を旅して、情報通になれば良いよ。そして、何が起きても、高みの見物で笑ってればいい。そのそばで、こっそり石田さんがため息をこぼすだろうから。
- 116 -
[*前] | [次#]
ページ:
戻る
main