カメラマンとモデルでパロディ6
ちなみに、身長
笠松→189cm大学で、写真しか撮ってなかったのに、何でか飛躍的に伸びた。高校時代は178cm。
黄瀬→178cm女の子設定だからね。止まるよ。笠松さんの身長で。
笠黄は、受け攻めの身長を逆転させてみた。だって、11は運命だから!
ちなみに、高校時代に笠松の身長が止まってれば同じ目線に立てたのに!と黄瀬は聞いたその日に叫んだそうだ。
日向→189cm公式設定では、笠松と同じ身長だったので。
火神→180cm公式設定から、10cm(背番号)引いた数字です。ちなみに、火神ももう止まってるよ。つか、これ以上もう伸びるな。←
日火は、どうしようか悩んだけど、火神なら180在っても可愛い。うん。
そう言えば火神ちゃんの名前は大華と書いてハルカと読ませます。
休日、4人がやって来たバスケのコート。些か、デートコースには不向きのような場所だが、よく見れば彼氏より彼女の方がテンションあがっているではないか。
「始めまして!火神さん、ッスよね?私、黄瀬涼華ッス!」
「えっと、始めまして、火神大華だ、です?」
「・・・この場合は、火神大華です、だろ」
そっか、と日向を照れたように見上げた火神。約9cm程しかない身長差では、見上げるというより上目遣いに近かったが。
そうだ、と返してその頭を撫でて視線を避ける。何か、色々とまずい、とにっこり笑いながら内心苦笑いの日向。
珍しく、笠松は日向を同情した目で見ていた。無自覚小悪魔、とでも言うのだろうか?同じ被害者としての気持ちがよく、手に取るように笠松には解かってしまった。まぁ、決定的に違うのは、手出し出来るか出来ないか、の違いだろう。日向は、教師と生徒の関係であるため、火神にドキッとしても、手を出すことが出来ない。早く卒業しろ、と思いながら、日向は日々、悶々と耐えているのだ。学校での話であるが。
「あはは!じゃあ、えっとハルカちゃんだね!」
「あぁ!私はえっと・・・リョーカ、ちゃん?」
コテッと首を傾げた姿に、黄瀬は思わず可愛い!!と抱きついた。このとき、火神が今日バスケをする予定でヒールなど不安定な靴を履いてこなくてよかったと思った。黄瀬を受け止めた火神だが、それでも、腰はしっかりと日向に支えられていた。
「ちゃんとか慣れてないッスか?呼び捨てでいいッスよ!同い年だし!」
「あ、あぁ。ありがと、リョーカ。私の名前も、呼び捨てでいーよ?」
まじっすか!?と喜ぶ黄瀬。そんな姿を、一人一歩下がったところから笠松がカメラに収めている。先ほどから、ずっとだ。日向の心境的には、テンションMAXな黄瀬を止めて欲しいと言った所だが、火神が不器用なりに喜んでいるから、良いか。何て思ってしまう。火神は、人見知りが激しい方だ。外見の鋭さと相まって誤解されやすい。誠凜でも、何度か誤解されていたように思う。見ていて、本当に人付き合いが不器用な奴だな、と思ったのは日向の記憶に新しい。
「ハルカ、バスケ好き?」
「好きだ!です!」
そう言った火神の言葉に、黄瀬は噴出したように笑った。何それ!と。日本語が苦手なんだ!です!と真っ赤になって黄瀬に詰め寄る火神。
「私、同い年って言ったし、敬語とか必要ないッス」
「・・・なら、えんりょしねー!!」
まだ、僅かに声が震えている黄瀬をポカポカ力のこもってない手で叩きながら笑うなと、逃げる黄瀬を追いかける火神。そんな二人を彼氏’sは微笑ましく見ていた。
火神も人見知りだが、黄瀬も人見知りは激しいほうだ。けれど、それを表には出さない職業柄。しかし、警戒していることは注意深く見れば解かるし、長年一緒に居るとその不自然さにも気がつく。しかし、今の黄瀬は自然体だ。それほどまでに、黄瀬と火神の相性はよかったのだろう。黄瀬も火神も、お互いがお互いを信頼に、信用に足る相手だと直感したようだ。
似ているといえば、似ているのかもしれない。ほら、本能で生きているところとか・・・。
「ユキさん!」「センセイ!」
「「今、何か失礼なこと考えてなかった!?」」
いつの間にか、目の前に迫っていた互いの彼女に驚く。レンズ越しの笠松は、余計に黄瀬のドアップに驚いたようだ。そんなことは無い、と苦笑してみたものの、どうやら信用されて無いらしい。困ったな、と日向と顔を見合わせて小さく笑った笠松。
そんな笠松を見て、黄瀬は満足そうに小さく微笑んだ。
「さー!バスケやるッスよ!!」
「こら!涼華!あんまり慌てて転ぶなよ!」
早く早く、ボールを持ったままコートの中に入っていく黄瀬の後を追いかけ、笠松もカメラを荷物と一緒に置き、コートへと足を踏み入れた。それに続いて日向と火神も入ってくる。
そこからは、バスケ馬鹿の集まり。熱中して、1on1や2on2、時には2on1などさまざまにバスケを堪能しつくした。
「くそっ、やっぱ訛ってんなぁ」
「現役時代が懐かしいッスか、ユキさん」
クスクス笑う黄瀬に、笠松はバーカ、とだけ返すとその頭を小突いた。それでも、幸せそうに笑うから、笠松まで笑顔になる。やはり、笠松の世界は黄瀬で動いていると言っても過言ではないのかもしれない。
それを見ていた火神は、うらやましい。と声には出さずに、呟いた。が、空気を読んだのか、タイミングが良いのか、日向が火神の隣に来て楽しいか?と問われると同時に、その頬に買ってきたばかりなんだろう冷えたスポドリのペットボトルが当てられて、ヒャッと首をすくめてしまう。
「悪い悪い」
「センセイ!!」
クツクツと笑いながら、日向は火神の頭をかき混ぜる。そうされても、日向にかまわれることが嬉しくて、振り払うことが出来ない。火神は、リスの頬袋を連想させるように、頬をぷくっと膨らませながら怒る。が、その顔は真っ赤に染まっていて、日向にしたら迫力が足りない。可愛い可愛い、と内心連呼しながら、伝わるかなぁ?と火神の頭を撫で続けた。
そんな中、当面の火神の目標は、笠松と黄瀬のような関係にセンセイとなる!、に決まったのだった。
あの、バスケットコートリア充デートから、黄瀬と火神はよく一緒に遊ぶようになった。まぁ、神奈川と東京で会える時間も回数も限られては居たが、その限られた時間の中で彼らなりに楽しくやっていた。勉強が苦手な二人が、一緒にスタジオで試験勉強なるものをしていたため、森山と小堀も顔見知りだ。
そうして遊んでいるうちに、お互いの事を少しずつ知っていた。そこで、料理が得意だということを知り、時々黄瀬は火神に料理を習ったりしている。その代わりに、黄瀬はモデルと言うことを生かして、火神のコーディネートを考えたり、新しいメイクを教えたりと、ある意味二人でリア充していた。
が、彼氏をのけ者にしているわけでもなく、その中に笠松が居たり、日向が居たり、はたまたどっちもいたりして、楽しく過ごしていた。学校と日常を分けて。そんなある日、黄瀬はふっと思い出したように火神に尋ねた。
「黒子っち、元気ッスか?」
「あ?何、黄瀬お前黒子と知り合いなのか?」
幸いなのか、不幸なのか、今この場には二人しか居なかった。そこで、黄瀬は自分の中学時代の話をする。
「そうなのか。最近な元気なんじゃないか?アイツ、顔色かわんねーからわかんねーよ」
確かに。と黄瀬は苦笑する。黒子のあの表情筋の動かなさは、もはや病気なんじゃないかって、一時期心配もしたものだ。が、すぐ忘れてしまったが。
「そういえば・・・何で、黒子はセンセイに突っかかるんだろうな?」
話を聞けば、火神はちょくちょく黒子と日向の衝突している場面を見ているらしい。それが、よく解からないらしい。
黄瀬は、あんたのせいだよ。と言ってしまいたかったが、何とか笑顔で、そうッスか、何でッスかね。とごまかした。
「ハルカは、黒子っちのこと、どう思ってるッスか?」
「ただの友達だ・・・、だいたい、黒子は私の恋愛対象にはならないから」
黄瀬の意図を汲み取ったのか、変なところで鋭い火神は、ばっさりと切り捨てた。
例え黒子に、どんなに思われようが、答えることは出来ない、と。
「私、昔から年上が好きなんだよ。同い年、年下はありえない。でも、センセイは年上のその中でも特別」
日向を思い出して、なのか、火神の顔は恋する乙女と言って過言ではない顔になっていた。
「私をちゃんと見てくれて、しかってくれて、褒めてくれた」
そう、言った火神に、黄瀬は目を見開いた。私も、と心の中で呟く。同じだと。黄瀬にとっては、笠松が黄瀬を見てくれて、しかってくれて、そして、何かあれば褒めてくれた。大好きで、好きで好きで、仕方が無い人。
「単純だって言われるかもしれない。それでも、私を私として見てくれて言葉をくれたセンセイだけが・・・特別なんだ。好きで好きで仕方ない。今までの私だったら、卒業まで待て、何て言われたら諦めてた。でも、諦めたくなかった」
だから、と伏せていたまぶたを上げた火神の瞳は、鋭く、芯が通っていて、とても綺麗だった。
「・・・唯一、無二、か」
そんな火神を見て、黄瀬はポツリ、と呟いた。
「ゆいいつ、むに?」
ぽかん、と火神は黄瀬を見つめる。火神の声で、さまよっていた黄瀬の視線はパッと戻ってくる。
「えっ?ど、どうしたッスか?」
「いや、お前が言ったんだろ。ゆいいつ、むに?むひ?」
「あぁ、唯一無二ッスね。たしか・・・、比べることの出来ないもの、この世で唯一つのものって言う意味だったような・・・」
うろ覚えッスけど。と笑う黄瀬に、ふぅん?と火神は首を傾げた。
「じゃあ、私にとってのセンセイで、リョーカにとっての、笠松さんって事だな!」
そう、笑う火神に、そうッスね!と黄瀬は火神と顔を見合わせてクスクスと笑う。そして、その内で友の失恋を悲しんだ。悲しんだところで、どうする事も出来ないのだが。
「ところで、この間の肉じゃがは上手くいったのか?」
「もちろん!ユキさん、おいしいって食べてくれたッスよ!!」
それ以上、話せなくなった黄瀬に、火神は新たな話題を振る。それに、黄瀬はのっかかる。
そうして、悲しみを閉じ込めて、楽しい時間は過ぎていく。
- 124 -
[*前] | [次#]
ページ:
戻る
main