昨夜、久しぶりに黒崎一護の霊圧を感じた。尸魂界から無事戻ってきたみたいで何よりだ。まあ、会ったことはないのだけど。
そして真子は真面目な顔をしてみんなを集めた。仮面の軍勢としてこれからどう動き出すかを話し出した。
「そういうわけやで、千綾。高校に転入生として潜入して欲しい」
「えっ絶対嫌」
「即答かい」
黒崎一護と接触するため誰かを送り込まなないといけないのはわかるけど、どうして私を出すのかわからない。頼む!と言われたが私は首を縦には降らなかった。
「千綾はなんで嫌なん?ええやんあそこの制服ブレザーやろ。かわいいやん」
「そういうならリサに任せるよ」
「アタシはセーラー服が気に入っとるから。千綾の制服姿見たいわー」
「え、絶対嫌」
あそこの学校の制服は可愛いのはわかる。しかし、それを自分が着るのは話が違う。あの膝上のひらひらスカートで登下校をするなんて絶対に考えられない。
「つっても俺ら高校生にみえるもんか?」
拳西の言葉に誰もが考えた。私達はもうすでに百年以上も生きているのだ。見た目でいえば、私やリサや白が妥当なのだろう。リサはブレザーは嫌だと言うし白は脳内が子供なので任せられない。そこで再び私にもう一度頼むわ!と嘆願された。
「…真子でもいいんじゃない?」
「はぁ!?」
「制服来たら学生に見えるよ。ね、ひよ里」
「このハゲが学生に見えるわけないやろ!」
「なんやとひよ里!ちんちくりんのお前と比べたらまだまだ高校生に見えるわ!」
「じゃあお願いしまーす」
「よっしゃ任せとけ!っておい、なんで俺やねん!」
真子のツッコミを軽く受け流した。まだ文句を言っているが一度口にしてしまった自分の言葉を撤回出来ず、頭をがしがしとかいてしゃーないと結果真子が転入することに決まった。なんとか回避でき私は胸を撫で下ろした。
「でも、俺も千綾の制服姿見たいわ。一緒に登校しやんか?」
「え、無理」
「また即答かい」
やれやれとやっと諦めた真子を見つつ、ポケットから伝令神機を出した。ポチポチと慣れた手つきで言葉を打ち込み送信。数分後には返信が届きそれを読んだ私は伝令神機をポケットにしまった。
「それじゃあ、転入手続きと制服の手配してくる」
「…あんま帰り遅くなるなよ」
「はーい」
まるで小さな子供のお使いみたいだ。どこに行くとはハッキリ言わなかったが真子はわかっている。それが心配なのかよく分からないが取り敢えず返事をした。
尸魂界から戻ってきた黒崎一護の霊圧は格段に上がっていた。どんな修行をしてどれだけ強い相手と戦いをしてきたのだろう。
そんなことを思いながら私は浦原商店に向かった。