今朝、夢を見た。詳しい内容は起きた時には忘れてしまったが、とても良くない夢だった。もう一度寝直してみようと布団の中に潜ってみるが中々寝れなかった。仕方ないと諦めた。大きな欠伸をして時計を見ると既に正午を回っていた。あー、寝坊した。と思いつつ身支度を整え、斬魄刀を持ち地上に上がった。

「おはようさん。えらいゆっくりやったな」
「おはよう真子」

簡単に挨拶を済まして邪魔にならないように少し離れた場所で壁に背中を預けて座った。今まで寝ていたのにも関わらず瞼が重たい。

「眠たいんやったら部屋で寝とってもええで」
「うーん」

部屋では寝れなくって、なんて彼にいえば変に心配されそうで。私は言葉を濁してやり過ごした。
膝と斬魄刀を抱えながら目を閉じる。みんなの声と、機会の音がよく聞こえた。

「一日経ったけどやっぱりまだいけそう…」

昨日から廃墟の中で必死にスーパーひよ里ウォーカーを漕ぐ一護。この機械は触るだけで霊圧を消費していく。何日漕ぎ続けれるかでこれからの修行を決めていくのだが、何も説明をされていないまま漕ぎ続ける一護が苛々しているのが見てわかった。彼の霊圧だとせいぜい五日ぐらいは続けられるだろう。今日の修行を見る当番のリサがワンツーワンツーと適当に声をかける。それ逆に苛々させるんじゃない?と声をかけようとすると、やってられっかー!と一護がスーパーひよ里ウォーカーを投げつけながら叫び出した。
当たったのはひよ里、ではなく真子だった。痛そう…。
ひよ里が一護と言い争う姿を見ていると、ハッチと白が買い出しから戻ってきた。

「おかえり」
「どったの?ベリたん大荒れじゃん」
「んー…」

ラブが変わりに説明してくれている。ひよ里と一護の言い争いにそろそろ仲裁に入ろうと重い腰を上げたが、千綾と名前を呼ばれ私は真子に任せた。
スーパーひよ里ウォーカーを次はひよ里が一護に向けて投げつけた。それは痛いって。まだ言い争いを続ける二人の間に入った真子はその機械の説明から話す。しかし一護はそれをわかっていたみたいで何日でも出来ると叫んだ。

意味が無い。時間が無い。遂には、仮面の軍勢の遊びに付き合ってる暇なんかねぇんだよ!と言いたい放題に言われてしまう。
遊び、か。私がそう思うと同時に真子が怒鳴った。

「やかましい!!!」

一気に静まり返った廃墟。
私の眠気もどこかにとんでしまった。

「知っとるわ。崩玉も破面も…藍染惣右介も。よう知っとる。何年も何年も前からな」

藍染惣右介、その名を聞くだけでおぞましい。今は思い出す場面じゃないと言い聞かせる。一護はどうして私たちがそこまで情報を知っているのか驚きを隠せずにいた。しかし真子は答えることもなく一護の顔の前に手を覆い、気絶させた。ハッチが二十断層結界を張り、私達は地下へ向かった。

「千綾、お前は…」
「仲間はずれにしないでよね」
「…千綾」
「大丈夫。みんなと一緒だから」