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「ねぇ、ラン。次は?」
そう聞いた私に、ランはここですと
目の前の本屋を指した。
教科書を買うらしい。
店に入るとそこにはたくさんの本と様々な人がいた。
「ええと、一年生は……」
ランは教科書を探しに行ってしまった。
私は近くにあった本を適当に選び、
なんとなくページを捲ってみる。
そうしていると、声を掛けられた。
「やぁ、君も新入生かい?」
綺麗なプラチナブロンドをオールバックに撫で付けたその男の子は、クイと顎を上げて私を見た。
誰だろう。
君も、と言うことは、この子も新入生?
そう考えていると、名前を聞かれた。
「僕はドラコ・マルフォイ、純血だ。君は?」
「わ、私はシャラよ。純血かどうかは、ええと……」
名前を言ったはいいものの、次の質問に私は困ってしまう。だって拾い子だから、親の血筋なんて判らない。
普段は別に気にしていないけれど、
こういう時に不便だなあ。
そう考えてどうしようかとあぐねていると、
今度は背の高い黒尽くめの、
またもやプラチナブロンドが視界に入ってきた。
「ドラコ、何をしている?」
「父上。同じ新入生がいたので、話し掛けていたんです。なあ、シャラ」
父上、と呼ばれた男性にじっと見られ、
ドラコに同意を求められ、
私はとうとう本当に困ってしまった。
どうしよう、と目を泳がせていると
後ろからぎゅっと肩を抱かれた。
そして、それにマルフォイさん(父)が目を見開いた。
「何をしているのかと思えば……まったく、
絡まれた時は無視をしなさいと言ったでしょう」
ランの声だ、と思うと同時に手をぐいっと引かれた。
少し不機嫌そうなその声に、私は首を傾げる。
「ラン?」
「シャラ、彼_ルシウス・マルフォイについて
いい噂は聞きません。気を付けなさい」
しかしそう言われてしまったのでとりあえず、
分かった、と頷いた。
「あっ、と、ドラコ!また学校で会いましょうね!」
とりあえず、礼儀としてそれだけは言って、
ランの後に付いて行った。