しばらくして、静かな山村にポツリと建った小さな家へと辿り着いた。 孫悟空の家だ。 辺りをうかがいつつ、裏側から窓をのぞきこんでみた。だが、誰の気配も感じない。 先に17号たちがここへ訪れたのかと考えたが、荒らされたような様子も無い。どうやら、悟空たち自身で先に逃げたようだ。 ○○○は17号たちの足取りを追うため、その場から研究所があった北へとさかのぼることにした。 が、気付けば2日、3日と過ぎていく。 既に研究所への道のりは往復した上で、南方向へと移動していたが、気を持たない人造人間たちを探すのは、思いのほか難航していた。 「これじゃいつまで経っても見つからないわね…」 立ち止まりしばし考え始めた。 17号たちが孫悟空を追っているのだとしたら…きっと家には訪れるはず。でも孫悟空たちは逃げてしまった…それなら、彼らを追うはずね。でもどこへ逃げたのか…。 そういえば、ここから武天老師の家が近いはずだわ。念のため確かめに行ったほうがよさそうね。 そう思い立った○○○は、武天老師の家がある島へと向かったのだった。 ページ: ストーリー: 小説TOPページへ サイトトップページへ |