Story:06 ターゲットの行方-3-



しばらくして、静かな山村にポツリと建った小さな家へと辿り着いた。
孫悟空の家だ。
辺りをうかがいつつ、裏側から窓をのぞきこんでみた。だが、誰の気配も感じない。

先に17号たちがここへ訪れたのかと考えたが、荒らされたような様子も無い。どうやら、悟空たち自身で先に逃げたようだ。

○○○は17号たちの足取りを追うため、その場から研究所があった北へとさかのぼることにした。


が、気付けば2日、3日と過ぎていく。
既に研究所への道のりは往復した上で、南方向へと移動していたが、気を持たない人造人間たちを探すのは、思いのほか難航していた。

「これじゃいつまで経っても見つからないわね…」

立ち止まりしばし考え始めた。

17号たちが孫悟空を追っているのだとしたら…きっと家には訪れるはず。でも孫悟空たちは逃げてしまった…それなら、彼らを追うはずね。でもどこへ逃げたのか…。
そういえば、ここから武天老師の家が近いはずだわ。念のため確かめに行ったほうがよさそうね。



そう思い立った○○○は、武天老師の家がある島へと向かったのだった。

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