「待て18号」 あの大柄の人造人間が口を開いた。 「話は理解出来るが、その者を簡単に信用してはならない」 「何だい16号、急に顔色変えちゃってさ。データを参考にしたいってだけだろ?」 16号…?なるほど、この男が16号なのね。 確かに昔ドクターは、17号以前にも全て機械のみで造った人造人間があると話していたけど、それは失敗作だとも言っていた。 でもこれはあくまで、わたしのいる次元での話…もしかするとここでは違うのかもしれない。 「ドクターゲロの研究所でお前を見た覚えはない。オレが造られた後だとしても18号たちもお前を知らない」 「もちろんわたしはそのずっと後に造られたわ。知らなくて当然よ」 「何が目的なのか知らないが、お前はそれを話すのを避けている。そうである限りは信用出来ない」 彼の言葉に一段と脈が速くなる。 この男…ただ者じゃない…? さすがにわたしは動揺した。この16号との間にはどこか張り詰めた空気を感じる。 「あんた頭固そうだし考え過ぎじゃないのかい?別に大したことじゃないと思うけど」 18号は半分からかうように16号に言う。 「よく考えたほうがいい。データを集めるとしても、もしこの者に何らかの目的があったとして停止されれば抵抗しようがない。停止回路を取り出すとなれば尚更だ」 「何だい…じゃあ停止はまぬがれないってことか?」 厄介な男だわ… これでまた18号が警戒し始めれば計画は一層難しくなる。それこそ力ずくで行くしかない。この16号…どれほどの強さなのか。こうなってはそうも考えてはいられない。 次第に焦りが募る。 その時だ。 ピッコロから放たれた無数の気功弾が17号へと襲いかかった。爆風が辺りを覆う。 やるしかない__ その瞬間、わたしの脚は16号へと向かっていた。 ページ: ストーリー: 小説TOPページへ サイトトップページへ |