爆発と共に周囲は大きな煙に覆われる。そのタイミングでわたしはとっさに16号へと攻撃に出た。 くり出した回し蹴りが16号の首に入る。 …が、相手は何食わぬ顔だ。 「それがお前の本性か?」 「あなた…完全に機械のようね…!」 感触が違う。何て固いボディなの…!? 「16号!?」 突然の攻撃にそばにいた18号は思わず叫ぶ。 「18号、お前は手を出すな。オレだけで充分だ」 16号は構えもせずわたしの前に立ちはだかった。 次第に煙が晴れる。 一方で、ピッコロの攻撃に余裕の表情でバリアを解く17号の姿が。16号たちの動きに気付いたらしく、こちらを見ている。 「何だ、あっちでもケンカか?」 「あの女…何をするつもりだ…?」 意外な事態にピッコロも思わずこぼした。 「まぁいい。オレはお前に用があるんだからな。おい、場所を移すぞ」 16号たちにも聞こえる声で17号は呼びかける。先程のピッコロの攻撃で小島は一瞬にして消え去ったのだった。 「18号、お前は行け」 「あんたまさか戦うのかい!?」 「いや、そこまでする必要はないかもしれない」 16号はわたしの焦りをよそに全くもって冷静だった。まともに戦ってはこの男には勝てないのかもしれない。 わかってはいた。 わかってはいたが、わたしにはその焦りが止められなかった。 失敗する訳にはいかない。全てはドクターの意思を継ぐためなのだから。でも今、目の前に18号たちがいるのを見逃す訳にはいかない。 「どうやらお前は戦わずにいる訳にはいかないようだな」 まるで心の内まで読まれたかのような言い草だ。苛立ちさえも湧いてきた。 「何もかもお見通しなのね。あなたと戦ってもきっとわたしは勝てない。でも目的を果たすためならそれは別問題よ」 わたしが今一番必要としているのは17号と18号だけ。16号は一切関係ない。それも分かっている。 そう、とにかく18号だけでも連れ出せさえすれば…!そう考えた瞬間、わたしは別の島へと向かった18号の後を追おうと勢いよく飛び出た。 「待て!」 16号が即座に目の前に現れ、わたしを制止する。 「邪魔をしないで!」 その彼を避けて再び追おうとするわたしの腕を掴み、大きく一振りされたかと思うと、海面へと激しく叩きつけられた。 ますます感じる力の差。でもわたしは諦めるつもりもない。 またも18号を追うために飛び出した。が、今度は後ろから脚を掴まれた。 「なかなかタフなようだ。たぶん18号だけでなく17号にも劣らぬ強さを持っているのだろう。悪いが行かせる訳にはいかない」 「わたしは…諦めないわ…!」 掴んでいる16号の腕に向かって気功波を何度も放つ。だがその手は全く離そうとはしない。そのまま勢いよく引き寄せられ、腹部を強く殴り込まれた。 目の前が一気に揺らいだ。 ページ: ストーリー: 小説TOPページへ サイトトップページへ |