Story:08 不覚の判断-2-



いつの間にか16号の手は、わたしの脚から離されていた。わたしは激しくむせ返りながらも、再び16号へ気功波を放とうとした。

が、構えもせずたたずむ16号を目の前にし、わたしは我に帰った。
頭の中は…真っ白だった。

「何故そこまでしようとする」

16号はポツリと話す。

「それ程重要な目的なのか」

それは…

「お前もドクターゲロから作られた人造人間だと言っていたな。18号たちのデータが必要だという話が本当なら、それは博士の命令なのか」

命令なんかじゃない…

「…あなたに話しても分からないわ」

「それはどういう意味だ」

「今…言ったとおりよ」

16号はしばしわたしを見つめていたが、何も言わず17号たちのいる島へと立ち去って行った。


自分自身が情けない。
どう考えても16号のほうが一枚どころか一回りも上手(うわて)だ。

ここまで来て何も出来ないなんて…こんな時に肝心のセルは一体どこにいるのか。ピッコロたちの戦いの気にはきっと気付いているはず。

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