いつの間にか16号の手は、わたしの脚から離されていた。わたしは激しくむせ返りながらも、再び16号へ気功波を放とうとした。 が、構えもせずたたずむ16号を目の前にし、わたしは我に帰った。 頭の中は…真っ白だった。 「何故そこまでしようとする」 16号はポツリと話す。 「それ程重要な目的なのか」 それは… 「お前もドクターゲロから作られた人造人間だと言っていたな。18号たちのデータが必要だという話が本当なら、それは博士の命令なのか」 命令なんかじゃない… 「…あなたに話しても分からないわ」 「それはどういう意味だ」 「今…言ったとおりよ」 16号はしばしわたしを見つめていたが、何も言わず17号たちのいる島へと立ち去って行った。 自分自身が情けない。 どう考えても16号のほうが一枚どころか一回りも上手(うわて)だ。 ここまで来て何も出来ないなんて…こんな時に肝心のセルは一体どこにいるのか。ピッコロたちの戦いの気にはきっと気付いているはず。 ページ: ストーリー: 小説TOPページへ サイトトップページへ |