スタンドとスタンド使いは一心同体。
吉良吉影の凶悪な本性を覆い隠す外面は徹底して見事なもので、彼のスタンドたるキラークイーンも同じく肥大した残虐性を巧妙に秘めている。
人の皮を被った悪魔というのは、こういう連中を指すのだろうとつくづく思う。
例え万人が君を迫害したって、俺だけは君を崇拝し、奉仕し、心の底から愛するだろう。
悍ましい髑髏に肉付けた君の姿は紛うことなき人間の本質を表しているのだから。
美しい。君はこの世の何よりも残酷で、美しく、完成している。
「…殺してやろうか」
「どうぞ」
俺はお前の、そういう目は好ましく思うんだがね。
何の変哲もないつまらない男から一変して確かなる殺意に満ち満ちたその目が。
見つめられるだけで果ててしまいそうだよ。
俺はお前の趣味を咎めたこともなければ警察に突き出しもしなかった。
本体からキラークイーンが現れ出でて、洗練された動きで完了される殺人を間近で見ていたかったから。何べんでも、繰り返し繰り返しずうっと見ていたかったから。
人間を爆発四散させるとき、キラークイーンは最高に輝いて見えるのだ。
楽しくて楽しくて仕方がないというふうに、笑うのだ。
「殺さないのか?」
「…やめた」
「キラークイーンに殺されるなら本望なんだがなぁ」
奴はふんと鼻を鳴らして退いた。お前の望み通りになってたまるか、とでも言いたげに。
惜しかったな、あ。
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