TOP > 更新履歴 > 記事 茨が寝ている彼女にムラムラする 2025/11/04 20:25 シャンプーとボディクリームの匂いだけではない。と、茨は反対側を向いて既に深い寝息を立てている彼女のうなじに、無意識に顔を近づけた。 すん、と鼻から息を吸い込むと、彼女自身の香りなのか自分と同じシャンプーやボディクリームを使っているはずの肌の香りについ引き寄せられて、彼女が眠っているのをいいことに思わず唇を寄せた。 真っ暗な寝室、夜目が利く茨にはぼんやりと彼女の輪郭が見えているけれど、反面視力は低いので朧げで周囲と溶け込みそうな曲線を描く彼女の肩をそっと掛け布団に仕舞い込みつつ、布団を掴んでいたその手を彼女を抱え込むように前に伸ばした。 ちゅ、と微かな音をさせながらうなじから唇を離し、そのまま耳の裏にも唇を寄せる。髪の匂いがダイレクトに茨の鼻腔をくすぐり、抱きしめるように彼女の前に回した腕で腰を抱いた。ぐっ、とそのまま自分の方に引き寄せると、彼女の柔い尻が既に硬くなりつつある部分に軽く押し付けられ、脳がじわりと溶けるような感覚を得る。 は。と熱い吐息を茨は人知れずこぼした。ぐりぐりと熱いそれを押し付けたい衝動と、彼女にこんなにも情けない痴態を発見されて自身の立場が弱くなるのを嫌がるわずかな理性がせめぎ合う。 それでも我慢が効かない唇と舌は、彼女の耳を食み、そのまま舌を滑らせた。 未だ眠りの底に落ちている彼女からの反応がないのがやや面白くない。普段ならば弱々しくて恥ずかしそうな、かわいい反応を見せる彼女には今の茨は全く見えていないのだ。 「……くそ、すーすー寝やがって」 悪態をボソリと呟いて、茨は制御出来ない右腕をそっと彼女のパジャマの上着に滑らせた。前ボタンのないスウェットなので、ズボンとの境目から既に手汗まみれの指を忍ばせる。腹部の柔らかい皮膚をそっと撫でると、茨の方がぞくぞくと肌を粟立たせた。いつもの感触だ。いつもの、彼女の甘い肌の感触である。 「……」 暫しへその辺りを手のひらで撫でて、そこからそっと上の方へ指を滑らせた。親指が柔い質量のそれに辺り、一気に期待値が増す。つん、と親指で持ち上げるように突いてから、下着を着けていない彼女の胸の境目を撫でた。汗をかいているのかしっとりとしていて、そのままもっと上に手を置き思い切り五指を動かしたくなる気持ちをグッと堪えて、彼女が起きないような力加減でゆっくりと指を埋める。自分が持ち得ない柔い感触に一気に頭が真っ白になったけれどどうにか理性を捨て去らないようにしながら、彼女を起こさないように、けれど触りたい欲望を満たすように触れる。 すっかりと自分の呼吸が荒くなり、彼女の名前を呼んで起こそうとしているのには、気づかないふりをした。彼女にその気がないのに一方的に自分がねだるのは、茨にとっては特に恥ずかしいことなのである。 [prev][next] [Back] |