食べ物の恨み
上甲板でバルボッサから貰った林檎をジャリジャリと食べていた名前。
林檎はご丁寧にうさちゃんの形に切られている。
(可愛いことするのね…)
そんな事を思いながら海風に吹かれていると
「やぁ可愛い子ちゃん、君のダーリンのご登場だぜ」
ラム酒のビンを片手に現れたこの男、ジャックスパロウは名前をお構い無しにうさちゃんに切られた林檎をモグモグとかじる。
「んっ、うまいなこれ」
『私の可愛いうさちゃんが!!!!」
「なに!?…ああこれか。お前の方が何倍も可愛いぞ。嫉妬か?」
『どこがだよっ!!!」
若干ツッコミかけた名前は拗ねたのか三角座りに小さくなってしまった。
『私のうさちゃんだったのに…』
「すまなかった名前、許してくれよ」
後ろから名前を包むようにして抱きしめ、耳元で囁くジャック。
『っ別にいいけど…』
突然のハグと耳元の甘い囁きにビックリした名前は
─────チュッ
『…これでおあいこよ』
振り向いて頬にキスをした。
「…一本取られたようだな。さて、続きをしようじゃないかうさちゃん」
お姫様抱っこされ船長室に連れていかれた名前だった。
ジャックの少し耳が赤くなっていたのは誰も知らない。