無理矢理変えた7回目


今までの先輩の死因は全て事故だった。

つまり、先輩が高校三年生の2月25日に先輩は事故死する。それが運命。

それなら、その前に先輩が死ぬ事はあるんだろうか。





俺は先輩を殺した。先輩が高校に上がる前にやった。

先輩は驚くほど簡単に死んだ。

運命は変えられた。

悪い方向にだけれど確かに変えられたんだ。

早くに死ぬ事で、先輩が高校3年生の、おれが高校2年生の2月25日に死ぬという未来は無くなった。予定より早くに死ぬことが出来るのなら、予定より遅く出来るはずだ。

俺は少しだけ希望を持った。先輩を殺した癖に希望を持った。





先輩の葬式に出た。俺が犯人だとバレてないから、学校では普通に先輩と仲が良かったから、何食わぬ顔して葬式に行った。

残された家族は泣いている。先輩は慕われてたから、多くの学校関係者が来て泣いている。

俺は泣けなかった。





その帰り、やっぱりカラスは俺の目の前に現れた。


「驚いたよ」

「運命は変えられた」

「じゃあもう戻らない?」

「まさか」

「だよね」


そして俺は気を失う。