ビタースウィート/kn


俺はとある夜にメンバー内で話が出ていたバーに来ている。このバーでは舞台はこがありそこでは歌姫ディーバが毎日のように歌ってくれるらしい。

彼奴らがそんなことを言っていたから気になって独りでやって来た。ただ、彼奴らが言っていたからどんなものか気になっただけだ

お酒を飲みながら歌姫が出るまで待っている。時刻は午後九時を過ぎた頃だった真っ暗やったステージが真紅の光で染まる。舞台の端からは一人の女性がやって来んや。その女性は舞台の真ん中に置いてあるマイクスタンドの前に立つ。

そして音声チェックが終わるとその女性は歌い出す。

俺はその声に一目で堕ちた。
こんなにも熱い夜は初めてかもしれない。マイクの前に立つ彼女は凛としていた。そしてとても楽しそうに歌う。

「綺麗や」

とポツリと心の声が漏れてしまう。

「綺麗でしょう。うちのナンバーワンなんですよ」

と目の前にいたバーテンダーに言われた。彼奴らが言っていたのはあの子なんやな。

何曲か歌い終わり女は後ろに下がってしまう。俺も酒を飲み終えて外にタバコを吸いに行こうと裏口の方にいく。

「かわええ子やったな」

一服しながら空の方を向きながら考えていると近くから声が聞こえる。

「やめてください。」

と声が聞こえたから近くまで行くと先程まで凛として歌っていた女性が床に倒れていた。
女性は右頬を赤く腫らしていた。女性の近くには黒いスーツを着た男性が三人おった。

「来週までに百万だ。無理だったらこのバーを潰すからな」

と男性はそんな言葉を放って何処かに言ってしまう。彼奴らが何処かに行ったかを確認してから女性の元に近づき手を伸ばす。女性は俺の手を掴んで立ち上がる。

「大丈夫ですか」
「大丈夫ですよ。ありがとうございます。先程の話聞いちゃいましたか」
「あぁ、まぁ」

と言うと女性は少し悲しそうな顔をする。

「百万なんて無理なんですよ。諦めるしかなんですね」
「そんなこと言うなよ」
「無理なものは無理なんですよ」

と女性は涙を流しながら彼女が作り上げた魔法メイクが解けていく。女性は一人でこんな重い物背負っていたなんて知るわけもなかった。

「なぁ、もしよかったらだけどな話聞かせてくれないか」

と言うと女性はこのお店が借りた場所がやばいところではやく返さないとこのお店も従業員の子も危険になると教えてくれた。

「わかったで。俺が何とかしてやる。」

と言うと彼女は涙が止まり俺の顔を見る。

「いいんですか」
「任せろ。何とかしてやる。だからな心配するなよ。俺はやることがあるから頑張れよ」

と言って俺は組織いえに戻る。

来週になるまでに時間はかからなかった。
俺は女性に言われた場所に来た。
女性に手を出そうとする男の手を掴む。

「何してるんや」

と質問をすると男はこっちを見て邪魔をされたのに怒っている。
俺は空いている手で胸ポケットから百万を出して床に落とす。

「これでいいやろ。」
「えぇ、これで大丈夫です」

男は拳を下げて百万を拾って言う

「お前らに警告しといてやる。この女は俺のもんや。消えない傷をつけていいのは俺だけや。次に手を出してらな俺が…いや、我々組がお前ら消すからな」

と殺気を出して言うと男は何処かに走っていく。

「大丈夫か」

と一呼吸置いてから聞くと女性は慌てている。何を慌てているのか不思議である。

「あ、ありがとうございます。お金の方は…しっかりと返します。何年、何十年経ったとしてもしっかりと返しますから」
「いらんわ。俺はあんたを迎えに来ただけだからな」
「それってどう言うことですか」
「お前は今日から俺の女ってことや。お金なんていらん。俺はお前に一目惚れしたんや。俺の女にならんか」

と言うと彼女は微笑んだ。
俺は彼女の魔法にかけられたんやな









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