檸檬/sha


家の窓から見る外は色彩が美しい街。

一つ一つが別に色で輝いている。どれもが生きているように主張をしているようにも思えるような街をただ、それを見ることしか出来ない。

「よぉ、元気にしているか」

そう言って病室の扉をノックもせずに開ける青年は美しい色たちを持つ果実を入れた籠持ってきた。

「来る時はノックをしてと言ったでしょシャオロン」
「すまん。お前と会えるって思ったらそんなこと忘れていたわ」

なんて言いながら台所行き先程持っていた果実を入れた籠を置いていたのだろうか。先程まで持っていた籠が彼の手から消えていた。そこ変わりと言うのか一つの檸檬を手に取った。

私が檸檬紅茶を好きな事を知っていたのかそれを手に取ってからベッドの近くの椅子に座り持っていたナイフを使って器用に切る。

「お前って檸檬紅茶好きやったよな」
「よく覚えていたな」
「良く、飲んでる印象が合ったし好きなんやかなって」

なんて頭の後ろを掻きながらそう言うシャオロンの顔は少し赤くなっていた。そう言えば一昨日ぐらいに来た人がお茶菓子を置いていったはずだし。

「取り敢えずはお茶を読もうか。お湯を沸かしてくれないか」
「ふーん。そう言うと思ってな準備をしているぜ。」
「シャオロンにしては仕事はやいじゃん」
「俺だってやる時やるからな」

ちょっと不機嫌になったのか顔にものすごく現れている。むすっとした顔をしている。それをちょっと可愛いなんて思いながら頭に腕を伸ばそうとする。

するとシャオロンはその腕を掴んで手首ら辺にキスを落とす。いきなりの事に何が起きた頭が追いついていない。

「俺だって男やからな」

なんて言われて腕を引っ張られて彼の胸の中に収まってしまった。シャオロンの心臓の音がものすごく近くに聞こえる。生きているんだなと実感をする。

「あーそうだな」

なんて言えばシャオロンの腕にはいきなり力が入り離さないように何処にも行かないようにしているように思えてしまう。

「お前がいなくなって欲しくないんや。お前にはずっと此処で静かに居て欲しい。もう軍には戻って欲しくないんや」

私が病気になってからシャオロンは思っていたのだろうか。病気が治れば軍に戻るのは当たり前だ。それが軍人だからそう思っているから

「それは無理な話や。私は軍人だから。軍のために命を捧げる。だから、すまんな」
「お前の事だからそう言うと思ってたけど。戻った時は絶対に俺から離れんなよ」

照れくさそうに言うシャオロンは何処かかっこよくて惚れるところがあった。









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