お城の前に着いた4人。
アリシアが門番に話しかける。
「あの」
「なんだ君達は」
「私はトランプの国の姫、アリシアと申します。王様に会いにきました」
アリシアがお辞儀をする。
「トランプの国の王女様?た、大変失礼致しました!」
門番は慌てて敬礼をした後にこう続けた。
「…残念ながらこの国に国王はおりません。数週間前にお亡くなりになられました」
「そんな話、聞いておりませんが」
クレールが門番に言う。
「あまりにも突然のことでしたので…まだ各国に連絡が出来ていないのでしょう…」
「それでは今この国は誰が取り仕切っているのですか?」
今度はルミエールが門番に尋ねた。
「大臣のオズマンド様です」
「じゃあその方に会わせて頂けませんか?」
アリシアが笑顔で言う。
門番はアリシアの笑顔に顔を赤くしながら「し、少々お待ちください!」と言って城の中に入っていった。
「大臣か…」
「でもおもちゃの国って確か双子の王子がいるって聞いたような…」
クレールとルミエールがヒソヒソと話す。
「あぁ…確かに居るはずだな…」
真剣な表情の2人をアリシアが覗き込む。
「何を話して居るのですか?」
2人はドキリとした後、アリシアの方を振り返った。
「なんでもありませんよ!」
「なんでもないです」
2人は同時にそう言った。
「そう…?」
「ねえ」
城についてからずっと黙っていたアイスが口を開いた。
「あそこに小さな子供がいるんだけど…」
そういってアイスは城側から柵を越えようとしてる男の子2人を指差した。
アリシア達がそっちの方を見た。
4/33
前へ 次へ