「うわっ見つかったー」
「やばーい」
男の子達もアリシア達に気付いたのかそんなことを言う。
ただし、あまり慌てている様子はない。
「君達、こんな所で何をしてるんですか?」
ルミエールが尋ねる。
男の子達は柵を越えて降りてきた。
「僕達べつに何もしてませーん」
「そうそう、城を抜け出して遊ぼうとなんてしてませーん」
「城を抜け出す…!?」
クレールは男の子達の言葉に反応した。
「もしかしてあなた方がこの国の王子なのですか…!?」
男の子達は顔を見合わせた。
「そうだよ」
「そうだよ」
そして同時にそう答えた。
今度はクレールとルミエールが顔を見合わせる。
「王子ってこんなに小さかったか?」
「いや、聞いていた話だと確かお嬢様方と同じくらいだった気が…」
コソコソと2人が話す。
アリシアとアイスは屈んで王子達を見つめる。
王子達もアリシアとアイスの顔を見つめる。
「私はアリシアっていうの」
「ふーん…僕はレイルだよ」
黄色の目の王子が答える。
「僕はカイル」
緑色の目の王子が答える。
「レイルくんにカイルくんね!よろしく。えーっと…いくつなのかな?」
「えーっと…6歳!そう、6歳くらいだよ!」
レイルが笑顔で答えた。
アイスは見つめる、というよりも睨むばかりで口を開こうとしない。
ただし本人は睨んでいるつもりはない。
「なに?というかお姉ちゃんは自己紹介しないの?」
カイルがアイスに向かって言う。
「…私はアイスよ」
「ふーん…」
アイスとカイルが睨み合う。
「ところで、この人達は誰?」
レイルがアリシアに聞いた。
この人達とは、クレールとルミエールのことである。
「黒い方がクレールさんで白い方がルミエールさんよ。私達の付き人なの」
「付き人?お姉ちゃん達偉いの?何処からきたの?」
「トランプの国から来たの。偉い…かどうかはわからないけど私達…」

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