「カイル様レイル様!こちらにいらっしゃったのですね!」
アリシアが言いかけたその時、世話係のばあやらしき人物が走って来た。
「げっ…ばあや…」
「オズマンド様がお呼びですよ!」
「えー…オズマンドがぁ?」
「やだなぁー」
「なんでもトランプの国の王女様方がいらっしゃったとか…」
「ふーん…」
「興味なーい」
王子達はチラッとアリシア達を見る。
「ねえばあや、王女様達ってこの人達?」
ばあやはアリシア達を見る。
「んまぁ!た、た、大変だわ!失礼いたしました!」
ばあやは慌てて頭を下げる。
「さあ、私が案内いたしますのでついて来てくださいまし!」
ばあやは王子達の手を引きながら歩いていく。
4人は顔を見合わせてそのあとをついて行った。
「手ぇ離せー!」
「ちょっと痛いんだけど!」
カイルとレイルは怒る。
ばあやはそれを無視して歩き続ける。
4人はその様子に戸惑いつつも何も言わない。
そして城の応接間の前つくと「トランプの国の王女様方をお連れしました」とばあやが大きめの声で言った。
すると扉が開き、中から出て来たのは先程の門番だった。
「ばあや様!?何故…これから私が王女様方をご案内するつもりでしたのに」
「カイル様レイル様が脱走を図った際に偶然王女様方にお会いしたので連れて来たのですよ。さあ、王女様方どうぞ中へお入りくださいまし」
アリシア達は応接間へと入っていった。
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