「あったりー!やっぱりここがお姉ちゃんの部屋だったー」
そういって窓からアリシアのいる部屋に入ってきたのはレイルだった。
「あら、レイルくん?」
「お邪魔しまーす!」
「どうしたの?」
「勉強が嫌で逃げてきたの、一緒に遊ぼうよお姉ちゃん」
アリシアは目をぱちくりさせたあと微笑んで頷いた。
「なんだよ、こっちかよ」
アイスのいる部屋の窓をノックしたのはカイルだった。
「何よ…何か用?」
「はーしょうがないなー、お邪魔しまーす」
カイルが窓から入る。
「な、なんで入ってくるのよ!だいたい私は子供は苦手なのよ…!」
アイスが後ずさる。
「ふーん…自分だって子供のくせに。大事そーにぬいぐるみなんか抱えちゃってさ」
「うるさいわね!」
「ま、そんなんどうでもいいんだけど。勉強が嫌で逃げ出してきたから匿ってよ」
「逃げるなんて良くないことよ」
「うるさいなーお姉さんは。なんで好きなことしちゃいけないんだよー!勉強なんかするより悪戯してたほうが楽しいのにさ」
「人に迷惑かけることはいけないことよ」
「はいはい、聞き飽きたよそんな言葉。どいつもこいつも勉強しなきゃ立派な大人になれません!人に迷惑かけたらいけません!そんなんばっか」
カイルはぷいっとそっぽを向き、窓に足をかけた。
「レイルと別の部屋行こうって思ってこっちきたけどやっぱ同じ部屋に行くから。じゃーね、お姉さん」
そう言って窓から出て行きすぐ隣の窓が開いてる部屋に入っていった。
「なんなのよ…6歳とは思えないくらい生意気だわ…」
アイスの眉間にシワが寄る。
(勉強が嫌いなんていけないこと…ダメなこと…当たり前のことじゃない…。そんなことお母様に知られたら大変な目にあうのに)
アイスは身震いをした。
そして再びベッドに寝転んだ。

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