「やっほーお姉ちゃん」
「あら、カイルくんも来たの?いらっしゃい」
「カイルーアイスお姉ちゃんは?」
「あの人頭固すぎて楽しくないから来ちゃった」
カイルがレイルにさっきのことを話す。
「つまんない人だねー」
「だろー」
アリシアは話題を変えるためにトランプを取り出した。
「ねえ、せっかくだからゲームをしましょう」
「あ、トランプだー」
「でも僕達の国で作ってるの見たことないやつだね」
「うふふっ、これはねトランプの国が唯一製造しているトランプなのよ」
普通のトランプは紙製だが、アリシアが持っているのはプラスチック製のものだった。
「これでババ抜きでもしましょう!」
「いいよ!」
「やろう!」
アリシアとカイルとレイルはババ抜きを始めた。
その頃城の廊下では使用人達がカイルとレイルを探して走り回っていた。
客間の廊下にばあやが走ってきた。
「まあ、あなた方どうして廊下に立っていらっしゃるのですか!?いえ、それよりもカイル様とレイル様を見ませんでしたか!?」
ばあやがクレールとルミエールに尋ねる。
「見ておりませんが…」
「どうかしたのですか?」
「お勉強の最中にまた抜け出してしまわれたのです!ああ、もうあの方々は…!もし見かけたら使用人の誰かにお知らせくださいまし!カイル様ぁー!レイル様ぁー!」
そう言ってばあやは走り去っていった。
「僕も探しに行こうかな」
「必要ないだろ…」
「でもさ、大変そうだし」
クレールは溜息をついた。
「姫様達に声をかけてから行こうか…」
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