ルミエール、クレールはそれぞれの部屋の扉をノックする。
どちらも返事はない。
「…入るか」
「仕方ないよね…」
ほぼ同時に2人は扉を開いた。
「お嬢様?」
ルミエールがドアの隙間から声をかける。
返事はない。
「失礼します」
そう言って部屋に入ると、ベッドの上にアイスが居た。
どうやらぬいぐるみを抱きしめながら眠っているようだった。
「お嬢様?眠っていらっしゃったのですね…」
アイスが起きる様子はない。
それどころかうなされているようだった。
「ごめんなさい…ゆる…して…」
ルミエールはアイスの側に行き、跪いてそっと頭を撫でた。
「お嬢様…大丈夫ですよ…」
アイスの表情が穏やかになった。
ルミエールがしばらく撫でていると、アイスがゆっくりと目を開けた。
そして勢いよく起き上がった。
「どうしてあなたがここに…」
「実はですね…どうやら王子様方が居なくなられたらしいので、私も探しに行こうかと思いましてお声をかけたのですが…」
「そう…声なんてかけなくても良かったのに」
アイスはそっぽを向いた。
少しだけ顔が赤くなっている。
そんなアイスをルミエールは何故か愛おしく思い、クスッと笑った。

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