その一方でクレールは…
扉を開いた瞬間、数人の笑い声が聞こえてきたため急いで部屋に入り「姫様!」と声をかけた。
アリシア、カイル、レイルが一斉にクレールのほうを見る。
「あら、クレールさん。どうかしたのですか?」
アリシアが呑気に尋ねる。
クレールはホッとした後、苛立ちながら言った。
「何をしていらっしゃるんですか。しかも王子様方!貴方達も!城中の人が探しまわってますよ!」
クレールはカイルとレイルを睨む。
「うわ、また頭がかたそーな奴が来た」
「せっかく遊んでたのに」
カイルとレイルはヒソヒソと話す。
ただしクレールには丸聞こえである。
「頭が固そうで悪かったですね」
そういうとクレールは部屋を出て一番近くに居たメイドに声をかけた。
「王子様方が姫様の部屋にいらっしゃいました」
「まあ…!急いで知らせますね!ありがとうございます!」
メイドはそう言って一人一人に伝えに行った。
クレールはアリシアの部屋へ戻ると再びカイルとレイルを睨みつけた。
「なんだよ」
カイルがクレールに突っかかる。
「使用人にお知らせしました」
それを聞いた途端カイルとレイルは慌てて窓から逃げ出そうとした。
しかしすでに窓の外には使用人達が待ち構えていた。
外が騒がしいのに気がついたアイスとルミエールが窓から覗いている。
「あーあ、ざんねーん」
「まだ遊びたかったなぁ」
それだけ言うと2人はおとなしく使用人達に連れられ自室へと戻って行った。

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