遊園地へ着くと、アイスは普段は絶対にしないのにキョロキョロと辺りを見回した。
「これが遊園地…!」
アイスが夢中で見ている時にカイルはルミエールに話しかけた。
「ねえ、あの子について何か知ってる?」
アイスのことをあの子と呼ぶカイルに疑問を覚えつつもルミエールは答えた。
「女王様から伺った話なのですが、アイスお嬢様のお母様は大変厳しい方でいらっしゃるようで…。それ以外は私にもわかりませんが…」
「そうなんだー…ねえ、ルミエールさんとあの子って長い間一緒にいるの?」
「いえ、初めて会ったのはつい最近の事、アリスの戦いが始まる数日前ですが…」
それを聞いたカイルはぼそりと何か呟いた。
「あの…」
「ううん、なんでもないよ!ほらお姉さん1人にしちゃいけないから行こうよ」
カイルはルミエールの手を引いてアイスのもとへ走る。
「お姉さーん!」
カイルの声にハッとしたアイスは今更だが冷静を装った。
「な、何?」
「お姉さん、まずはあれ乗ろう!」
そう言ってカイルが指差したのはジェットコースターだった。

19/33


前へ 次へ





小説topへ topへ