漢字 アイスとレイルはつみき山に向かっていた。
その名の通りつみきでできている山で、年に何回か魔法で組み替えられるため高さは行く時期によって変わる場所だ。
今は割と低めで頂上が平らなので初めて行く人にも登りやすくなっている。
「こんな格好…したことない…」
アイスは動きやすいようにズボンを履いている。
アイスは初めてズボンを履いたのでどこか落ち着きがない。
「お姉ちゃんズボン初めてなんだ?授業で履かないの?」
「お母様が……いえ…」
怪我をしたら大変だからと公爵夫人が体を動かす授業をダンス以外禁止するよう抗議したためアイスだけ受けていないのだった。
「…大丈夫?お姉さん顔色悪いよ?」
「だ、大丈夫…」
公爵夫人のことを思い出したため顔色が悪くなったのだ。
「お嬢様…」
「い、行きましょう…」
「…ねぇお姉さん、手繋いで行こう!」
そう言ってレイルがアイスの手を取った。
「え…な、なんで…」
「いいからいいから!」
レイルはアイスの手を引いて走り出した。
そのあとをルミエールが慌てて追いかけた。
22/33
前へ 次へ