「いやー今日も楽しかったなー!」
「魚釣りって面白いのね!それにこんなかわいいものが手に入るなんて思わなかったわ」
アリシアは猫のキーホルダーを見つめる。
魚釣りの景品だ。
「それにしても…」
カイルとアリシアがクレールの方を見る。
「なんです…?」
クレールが眉を潜める。
「クレールさんがあんなに不器用だと思わなかったなぁ?なんでも出来そうに見えるのに」
「そうね、ふふっ」
アリシアはクレールの様子を思い出して笑っている。
クレールは何も言わずに小さく溜息を吐いた。
「それより、レイル。お姉さんどうしたの?ずいぶん疲れてるみたいだけど」
「つみき山に行ったんだけどさ…」
レイルは気まずそうに頬を掻いた。
滅多に体を動かさないアイスは当然体力もなく帰りに倒れてしまい、ルミエールにおんぶされて帰ってきたのだった。
「アイス大丈夫…?」
「だ、大丈夫よ…もう平気…」
「そんなに体力ないんだ…」
カイルが呟く。
「とにかくお嬢様はもう休ませますね」
そう言ってルミエールがアイスをお姫様抱っこして連れて行こうとした。
「な、何してるのよ…!大丈夫だってば…!」
恥ずかしいのかアイスは抵抗する。
「お嬢様…これも私の役目ですので。アイスお嬢様を怪我させないようにと女王様から言われておりますから、ね」
ルミエールがそういうとアイスはしぶしぶ大人しくなった。
(そこまでやれなんて言われてないだろうが…)
クレールは呆れながらルミエールを見た。
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