「父上!」
レイルが驚いて声をあげる。
アリシア達が声がしたほうを振り向くと男性が立っていた。
「父上ってことは…王様!?」
「お亡くなりになったって…」
アリシアとアイスは驚いている。
「アリシア様、アイス様。驚かせてしまいすみません」
「い、いえ…!」
クレールは今日のカイルの様子を思い出し、納得した。
死んでないのだから、知らせる必要はないと。
ならば何故。
「失礼を承知ですが質問を。何故城の中では死んだことになっていたのですか」
「あいつが何を企んでるのか知りたかったのだ」
視線の先にはオズモンドがいた。
全員が目を向けるとオズモンドは慌てて逃げ出した。
「あ!待て!!」
カイルとレイルが追いかけようとした。
「放っておけ、どうせ何もできまい」
王様はそう言って2人を止めた。
アイスはさっきから違和感を覚えていた。
何かが違う、と。
「ね、ねぇ…あなた達誰…?」
アイスはカイルとレイルに向かって言った。
「誰って…酷いなぁお姉さん」
「あ、カイル。魔法解けてる」
「本当だ、レイルもだよ」
クレールはまた溜息を吐いた。
「魔法で姿を偽ってたんですね」
「そうそう、小さい子どもの姿のほうが何かと動きやすくて」
レイルが楽しそうに笑う。
「まったくお前達は…」
王様は呆れたように言った。
「あなた達の本当の姿…」
「カイルくんとレイルくんは小さな子じゃなくて私たちと同じくらい…?」
アリシアとアイスは混乱していた。
「そうだよ、お姉さん達。いや、アリシア様とアイス様って呼んだほうが良いかな?」
カイルが悪戯っぽく微笑んだ。
ふと思い出したように王様が言った。
「そうだ。我が国はアリシア様を次のアリスとして認めよう」
「私?」
「ああ、ぬいぐるみを攻撃せずに止めただろう?」
「そうね…」
アイスも納得した表情だった。
「ありがとうございます!」
アリシアがお礼を言うと王様は満足そうに頷いた。
「次はここの隣であるおかしの国へ向かうと良い」
4人はおかしの国へ向けて旅立つことになった。

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