Dream in Dream
09First Contact2
「では、これより対面の儀を執り行います」
大臣さんらしき人が厳かに告げる。
……この国は、アドニスさんといい、この大臣さんといい、それから後ろの王様といい、優しそうな人ばかりだ。
「よくぞ来て頂きました。
私はフィオレンツァ王、オースティンです」
白いあごひげに真っ赤なマントの王様が柔和な表情ではっきりと言った。
すごく優しそうだけど、どこか威厳を感じる。
「こんなに多くの方に来てもらい息子も光栄です。1週間よろしく」
そう話す王様の隣で微笑むお妃様はとんでもなく美しい。
「では、王子に入ってきて貰いましょう」
大臣の合図で扉が開き、二人の青年が入ってくる。
「「……あっ」」
わたしとフレアが同時に声を小さく上げる。
『……もしかして、あの金髪さん?さっき会ったの』
『うん。……あの鎧着た人が、フレアがさっき会った人、ってこと?』
目だけで会話し、フレアがこくりと頷く。
「初めまして。僕は、フィオレンツァ国第一王子、アレクシスです」
さっきの、花の香りの王子様が、格好良い服を着て綺麗にお辞儀をした。
「彼は騎士団長のレオン。僕の側近の護衛です」
「レオンだ。よろしく」
アレクシス王子が温かい木漏れ日なら、レオンさんは澄んだ月の光。
例えるならきっとそんな感じで、対極的なんだけどどっちも違う格好良さがある。
アレクシス王子の髪は綺麗なプラチナブロンドで太陽の光を受けて輝き、レオンさんの髪は美しい瑠璃色で光を受けて艷めく。
アレクシス王子の瞳がガーネットなら、レオンさんのはサファイアだ。
「では、七人の姫君に順に挨拶して頂こう。一番右の姫から」
「はっ、はい!」
大臣に促され、ドキドキしながら一歩前に出る。
「う、ウェイカーから来ました。カノンと申します。よろしくお願いします」
少し赤くなる頬を抑え、エマのように、と思いながらお辞儀をする。
……一瞬ざわついたのは、きっと気のせい、気のせい……無礼なことはしていないと信じよう……
ドキドキが収まらないまま、自己紹介は進んでいった。
「ウェイカーから来たフレアです。よろしくお願いします」
堂々としたフレア。さすがだなぁ。……完全に目はレオンさんを狙っているけどね。
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