Dream in Dream
10First Contact3
「フィオレンツァ城下町に住むシャーロットですわ。よろしくお願いします」
そう挨拶したのは、淡い黄緑のドレスが良く似合うミディアムカットの上品な人。
フリルのヘッドドレスがとても合っている。
……一瞬、こっちを見て笑ったのは気のせい?
「マーサです」
「トーラです」
「ジェルモリオ地方出身です」
「よろしくお願いします」
二人はどうやら双子のようで、マーサさんは黄色、トーラさんは青のドレスを着ていた。
「あ……えと、その……グロリア、です……よろしくお願いします」
私よりも緊張しているグロリアさんは、出身のセーメ地方特産の、橙色に染められた布をふんだんに使ったドレスがとても似合っていた。
そして、最後は。
「エドウィーナですわ!フィオレンツァ城下町出身ですの!今日をずっと楽しみにしていましたの、よろしくお願いしますわ!」
とても気が強そうな、だけどめちゃくちゃ可愛い人だ。多分、エドウィーナさんはどんなドレスも着こなせてしまいそう。
「では、これから1週間、一人1日ずつ王子と過ごして貰う。
婚約の儀は一週間後の日曜日、午前11時から執り行う」
大臣さんは、厳かな口調で続ける。
「これから、1週間の規則を話す。
まず、儀式が終わるまではこの城から出ないこと。
中には婚約の儀をよく思ってない者もおるからの、安全のためじゃ。
次に、王子と二日以上は会わぬこと。
最後に、他人の恋路の邪魔をせんこと。
以上。詳しい話は各自付き人から聞くように」
「っはああぁぁ……」
「お疲れ様です。立派でしたよ」
「ありがとうエマ……緊張した……こわかったぁ……」
「ふふふ、よしよし」
歩きながら慰めてくれるエマに、ちょっと元気をもらった。
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