Dream in Dream
13Mees again
「身支度を、自分で?」
「はい。その指輪を握りながら、貴方のなりたい姿を思い浮かべて見てください。失敗したら私達が支度致しますわ」
できるかなぁ……
若干の不安を持ちながら、私は指輪を昨日と同じ右手の人差し指に嵌め、そっと右手を左手で包み込んだ。
瞼を落として、昨日のドレスを思い浮かべる。
ぶわっと風が吹いて、綺麗な花びらが舞い、わたしを包む。
「わぁ、なに、これ……」
……なんか日曜日の朝やってる、ヒロインの変身する姿みたい。
そんなことを思っていると、花びらが一枚、また一枚と減っていき、最後の一枚が床にひらり、と落ちて消えた。
「「……わぁ……!」」
使用人さん達が感嘆の息を洩らした。
鏡で見ると、昨日のドレスに、小粒の綺麗なダイヤモンドが散りばめられ、より一層輝きを増していた。
「……カノン様の魔力は凄いと思っていましたが、……まさかここまでとは……」
「え、そんなに?」
エマに褒められると嬉しくなっちゃうなぁ。
「ええ。……さぁ、そろそろお時間です」
丁度、ベルが鳴った。
「おはよう。迎えに来たよ、僕のお姫様」
「……お、おはようございます」
ドアを開けるなり甘い言葉がかけられ、頬があつくなってしまう。
「では、いってらっしゃいませ」
「う、うん!いってきます」
「じゃあ、はい。いこうか」
エマ達に挨拶をしたところで、手を差し伸べられる。
おずおずと手を乗せれば、優しく微笑まれエスコートされる。
……本当に王子様だぁ……
夢見心地で、王子様について行った。
14/17
Prev*Bookmark*Next