Dream in Dream
05We are...
「……っそういえば、どうして私たちにこんなに親切にしてくださるんですか?」
「たしかに……この服とか、いろいろ……この世界のこと、何もわからなくて」
「そうでしたね。では、順を追ってお話致しましょう。
この世界は先程申したとおり夢の世界で、今いるのは『フィオレンツァ』という国です。花や宝石といった装飾業が盛んな国ですので、街並みもとても綺麗ですよ。色々と落ち着いたら見て回ると良いでしょう。
この世界には国ごとにその国を統治する王様がいらっしゃいます。
王様たちが住むお城の周りに城下町、それ以外の地域は『〇〇地方』というふうに分類されます。あなた方の世界でいう首都と都道府県ですかね。
ですからこの国はフィオレンツァ城下町と、その他幾つかの地域からなります」
そう言ってステイシーさんは一度言葉を切った。
私たちがふむふむと頷くと、ステイシーさんはさらに話を続けた。
「そして、何故この世界にあなた達が呼ばれたのか、何故私がこの世界のことをよく知っているのか。
まず、この世界では、あなた方の世界について学校で学びます」
「学校があるんですか!?」
「ええ。でも学ぶのは読み書きに計算、家事といった生きていく上で最低限の知識、それから少しの魔法といった実用的なことだけです」
「いいなぁ……」
「でも、それじゃあ仕事をする時とかに困らないんですか?」
「ええ。あなた方の世界でいう『大学』というものがこの世界ではいわゆる『専門学校』の役割を果たしていて、働きたい人はそこに行きます」
「なるほど……確かに羨ましいかも」
「ふふ。
……そして、何故あなた方の世界について学校で学ぶか。
それは、この国の王族について共にお話します」
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