平和に行きましょう。

くまのま


「ここ卒業したら即結婚とかってさー、クマノミちゃんの故郷ヤバくねー?」
「ヤバくないよ。別にしきたりとか周りがどうこうじゃなくて、自分たちで決めたことだし」
「ふーん。まぁどうでもいいけど」
「むしろ皆恋人いないのにびっくりした」
「あはっ、喧嘩売ってんのぉ?」
「なんで?だって大抵の生き物は繁殖して次に繋ぐんだから、早めに見つけて結婚しないと条件いい相手いなくなるじゃん」
「は?……時々クマノミちゃんが謎視点すぎて訳分かんねー。陸とか知らねぇけど、今ぐらいとか好きに遊ぶもんじゃん。人生設計ガチガチに組むやつとかここにいんの?てかそんな理由で結婚すんの?」
「いや、恋人がすぐ結婚したいって言うから、希望を叶えるために」

神さまの子孫だから若干視点が人から外れて妖精族寄り。人種的には先祖返りもあるので若様くらいのポテンシャル。でも寿命は人間とあまり変わらない
「人間ってそういうもの」という人外寄りの思考回路で、タオや島民達と触れ合って社会性を得ている。タオが「この人をちゃんと捕まえなければ他の人に取られる」と危惧し結婚を前提とした将来設計を伝えられてあっさり応じたのは、島民たち以外を全く知らない為。人間関係の軽さや男女関係がこじれることなんて想像もしてない。知ったら「すごく非効率」ととんでもねえことを言う


「ボクにかかれば全ての植物は長くても10日以内に全て開花するんだよ。遅刻見逃してもらう分だけ植物園の見回りさせられてんの」
「それ……はユニーク魔法ではなく、貴方個人の体質だと?……素晴らしい、素晴らしすぎる!カリムさんといい貴方といい、地域によっては英雄として称えられる程のものですよ!」
「アーシェングロッドくんのそういうとこ良いと思うよ」






























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