出来ない告白

園生の笑顔を見つめながら…俺は爆豪のことを考えていた。



(あの時…)

園生があの野郎に斬られ、倒れたあの時。

俺は頭が真っ白になって、園生の名前を叫び続けた。

どくどくと止まらない園生の血に身体中が冷え切ったのを感じた。

それが怒りとなって身体中が炎に包まれたかのように全身が熱くなって。

次の瞬間にはアイツにつかみかかっていた。



園生を傷つけたのが許せなくて。園生が死んじまうんじゃないかと思ったら怖くなって。

拳が痛むのを気に留めることもなく、俺はただアイツのことを馬乗りになって殴りつけていた。

ーーーするとそこへ、爆豪がやって来たんだ…。






"オイ舐めプ!!なんでこの馬鹿が倒れてんだ!!"

"…………………爆豪…?"

"今はソイツボコってる場合じゃねぇだろうがッ!!"


そう言って、園生を抱きかかえて応急処置を図る爆豪に、俺は呆然としていた。

園生は俺がヒーローだと言ってくれたが………俺は園生にとってのヒーローなんかじゃない。






(園生にとってのヒーローは爆豪だ。)



その一言が、喉につかえて俺は言えなかった。