悪戯っ子だったあの子










静まり返る昼時の森林の中で、4つの人影が静かに何者かの跡を追っていた。


「目標との距離は?」

「3m!いつでもいけるってばよ!」

「オレもいいぜ」

『私もいけます!』

「私も!」

「よし!やれ!」


号令を合図に、4つの影は目標へ向けて一気に駆け出した。


「つかまえたー!!」

「右耳にリボン、目標のトラに間違いないか?」

「ターゲットに間違いない」

「よし!迷子のペット“トラ“捕獲任務、終了!」


『ナルトくん、猫はもう少し優しく…』

「イテってばよお!!」





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第7班初めの演習(本当の合格試験)を終え、少しした頃。
チームワークの大切さを学んだ4人はチームワークを活かしながら、Dランクの任務をこなしていた。



「もっと、こう、スゲェー任務がやりてーの!!」


Dランクの任務は子守やお遣い、お手伝い。
ナルトくんが我慢の限界を迎えるのも無理もない。

イルカ先生やカカシ先生がナルトくんにお説教をする様子には苦笑いするしかなかった。


「オレってばもう…!いつまでもじいちゃんが思ってるようなイタズラ小僧じゃねぇんだぞ!!」


アカデミーでナルトくんがイタズラをするたびに、怒りながらも走っていくイルカ先生を思い出す。
イルカ先生はいつも怒りながらもナルトくんを気にしていたから、特別思い入れがあるんだろう。

そんなナルトくんが発した言葉に、さっきまで怒っていたイルカ先生の顔が優しくなったのを感じた。




「分かった、お前がそこまで言うならCランクの任務をやってもらう」



それは火影様も同じだったようだ。
告げられた内容にワクワクしだすナルトくん。
護衛ということは、命を狙われる可能性がある人を守るということ。

自分で考えておきながら、命というワードになんとなくドキッとしてしまう。

チラッと周りを見るが、サクラちゃんやサスケくんは何とも思っていないようで少し恥ずかしくなった。


「入ってきてもらえますかな…」


「なんだぁ?超ガキばっかじゃねーかよ。…….とくにそこの1番ちっこい超アホ面、お前それでも本当に忍者かぁ?」


火影様の呼びかけで部屋に入ってきた依頼人はお姫様でも大名様なわけがなく、眼鏡をかけた少しだけ頑固そうなお爺さんだった。

この中で一番身長が小さいのはナルトくんで、反射的にナルトくんを3人で見つめる形になった。



「ぶっ殺す!!」

「これから護衛するじいさん殺してどうする、アホ」