教えて先生!/r





月日は流れ、中立神域にも何度かの季節が巡った。 向日葵の部屋は、以前にも増してフクロウグッズが増え、温かい雰囲気を増している。だが、彼女自身は、あの夜以来、セレスとの関係において、一歩も引かない新たな一面を見せるようになっていた。

ある日の夜、向日葵は、決意を秘めた顔でセレスの私室の扉をノックした。
「……どうぞ」
中から聞こえる、いつもの落ち着いた声。

向日葵は深呼吸を一つすると、静かに扉を開けた。 セレスは、ローブを羽織り、手に医学書を持ってベッドに座っていた。彼女の姿を認めると、その薄紫の瞳が、面白そうに細められる。

「やあ、小鳥。どうしたんだ?今夜は随分と……挑戦的な装いだな」

向日葵は、今日のために準備した特別な服を身につけていた。 それは、彼女の華奢な体つきによく合う、黒を基調とした繊細なレースを多用したランジェリー。透ける素肌が露わになり、だが要所は計算され尽くした布で隠されている。胸元は大胆に開かれ、ウエストは細く絞られ、腰には上品なフリルがあしらわれている。

「セレスさんこそ、いつも本ばかり読んで。たまには、私という『薬』を、きちんと『診察』してほしいなって思って」
向日葵は、はにかむように微笑みながらも、その瞳には強い光が宿っていた。

セレスは、医学書をゆっくりと閉じ、ベッドサイドテーブルに置いた。
「ほう……。それはまた、随分と甘美な『薬』のようだな。だが、君の『処方』はいつも唐突だ」

「今日は違いますよ」
向日葵は、ゆっくりと、セレスのベッドへと近づく。
「今日は、私が先生で、セレスさんが『患者さん』です!」

彼女は、ベッドの縁に腰掛けると、自らローブの帯を解き、肩から滑り落とした。 そのたびに、レースの隙間から、白い肌が妖しく瞬く。

「……っ」
さすがのセレスも、言葉を失った。 彼女がこんなにも積極的になったのは、あの夜以来のことだ。しかも、今回は最初から最後まで、彼女が主導権を握る気でいる。

「どうしました?セレス先生?」
向日葵は、彼の顔色を窺うように、蠱惑的な笑顔を向ける。
「まさか、俺の『薬』で『治療』されて、こんなに変わっちゃうなんて思ってなかった、とか言わないですよね?」

彼女の指が、セレスの羽織っていたローブの襟元に触れ、ゆっくりとそれを開いていく。 あの夜、自分を虜にした彼の筋肉質な胸板が露わになった。

「君は……本当に面白いな」
セレスの声は、いつになく熱を帯びている。

「そうかな?それじゃあ、もっと面白くしてあげます」
向日葵は、そのままセレスの膝の上に跨がった。 レースのショーツ一枚の肌と、彼のローブ一枚越しの肌が、密着する。
セレスの身体が、予想外の接触に大きく震えた。
「セレスさん、心臓の音、また早くなってますよ?」
向日葵は、勝ち誇ったように笑うと、彼の両腕を掴み、そのままベッドへと押し倒した。
「今日は、もう逃がしません♡」
セレスは、ベッドに押し倒されながらも、その瞳に宿る熱い光を向日葵から離さない。
「それは……光栄だな。まさか、君にここまで追い詰められるとは」
「ふふ♡ これが、私からの『特別診察』です♡」
向日葵は、彼の唇に自らのそれを重ねた。 今度は、躊躇いなど一切ない。あの夜、彼から教わった全ての快感を、今度は自分が彼に与える番だとばかりに、舌を絡ませ、深く、激しく彼を貪る。

「んんっ……♡」
セレスの喉から、苦しげな、それでいて甘い声が漏れる。
「どうです?セレスさん♡ 私の『診察』、効いてますか?♡」
向日葵は、キスを一旦中断すると、彼の耳元に顔を寄せ、熱い息と共に囁いた。
「今夜は、私が『先生』で、セレスさんは『患者さん』です。だから……私の言う通りに、全部……『治療』されてくださいね♡」
その熱い息と、挑戦的な言葉に、セレスの理性が揺さいだ。 いつもは自分が仕掛ける側のゲーム。自分が「医者」で、彼女は「患者」。その絶対的な構図が、今、目の前の少女によって、いとも簡単に覆されようとしている。 そして何より、その状況が、彼の身体の奥底に眠る未知の興奮を呼び覚ましていた。

「……ふふ、これは……重症だな」
セレスは、自分に覆いかぶさる彼女の腰を掴み、しかし抵抗はせず、ただその薄紫の瞳で彼女の覚悟を見据えた。
「君という『薬』は、どうやら俺の予想を超えた劇薬だったらしい。……いいだろう。今夜は君の『診察』を、とことん受けてやろう」
「やった♡ さすがセレスさん、話が早いです♡」
向日葵は、まるでご褒美をもらった子供のように笑うと、再び彼の身体に集中した。 彼女の小さな手が、先ほどはだけさせた彼のローブの隙間から滑り込み、その鍛えられた胸板を、今度はためらいなく、ねっとりと撫で上げる。
「まずは『触診』ですね♡」
彼女の指先が、彼の胸の頂点を見つけると、あの夜、自分がされたように、わざと意地悪く、きゅ、と摘まんだ。
「……っ!」 セレスの身体が、ビクリと硬直する。予想外の、しかし的確な刺激に、息が詰まる。
「……随分と、熱心な『診察』だな」
「当たり前です♡ 患者さんの身体は、隅々まで調べないと♡」
向日葵は、彼の胸元に顔を埋め、その肌の匂いを吸い込むと、満足そうに目を細めた。 そして、その白い喉筋に、そっと舌を這わせる。
「あ……♡」
「ここ、すごく脈打ってますよ、セレスさん♡ そんなにドキドキして……私の『診察』が、そんなに嬉しいですか?♡」
彼女は、わざと彼の耳元で、子猫が喉を鳴らすように笑う。
「……ああ、そうらしい セレスは、もはや余裕のある表情を保つのを諦め、熱に浮かされたように息を吐いた。
「君のその、拙いのに……大胆すぎる『治療』が……どうしようもなく、効いている」
「まだ始まったばかりですよ♡」
向日葵は、彼の身体を這うと、その視線をゆっくりと下へと移していく。 ローブの隙間から、彼自身が熱く昂っているのが、レースの薄い布越しにでもわかった。
「ん……♡」
彼女は、その熱の源に、わざとゆっくりと手を伸ばした。
「『患者』さん、ここ……すごい『熱』を持ってますね♡ これは、かなり重い『症状』です♡」
薄いローブの布越しに、彼女の小さな手が、彼の昂りを、その形を確かめるように、ぎゅ、と握りしめた。
「……んんっ!!」
セレスの腰が、シーツから浮き上がる。 自分がいつも彼女にしてきたことが、今、逆の立場で、しかもこんなにも挑発的なランジェリー姿の彼女によって行われている。その事実に、彼の興奮は限界に達しようとしていた。
「どうしました?♡ こんなに硬くしちゃって……♡」 向日葵は、その上に、さらに自分の身体をねっとりと押し付け、腰をすり寄せた。薄い布越しに、二人の熱が直接ぶつかり合う。
「あ……あ……♡ セレスさんの『お薬』、こんなに大きくなって……♡」
彼女は、興奮で潤んだ瞳で、彼を見下ろす。
「ああ、もう……♡ 待てないから……♡」
向日葵は、自分のランジェリーの、一番肝心な部分に手をかけると、その薄い布をゆっくりと横にずらした。
「私の『特効薬』で……セレスさんの『病気』、今すぐ『治療』してあげますね♡」 彼女は、彼の灼熱を掴むと、自らの熱く濡れた『病巣』の入り口へと、ゆっくりと導いていく。
「……っ、向日葵、君は……!」
セレスは、これから起ころうとしている、あまりにも倒錯的で甘美な『治療』に、息を呑んだ。
彼の熱く昂った先端が、彼女の薄いレースの布をずらした先にある、熱く濡れそぼった入り口に、ぴたりと触れている。
「ふふ♡」
向日葵は、すぐにはそれを受け入れなかった。 彼女は、まるで焦らすかのように、彼の先端に自分のそこを押し付けたまま、ゆっくりと腰を揺らし始めた。 まだ、入ってはいない。 ただ、お互いの一番敏感な部分が、薄い布と粘膜越しに、ねっとりと擦れ合っているだけ。
「あ……ぁ……♡♡」
それだけなのに、向日葵自身の口から、甘い吐息が漏れた。
「……ん……っ!」
セレスの腰が、そのたびにシーツの上で跳ねそうになるのを、必死でこらえている。
「……向日葵……なん、の……つもりだ……」 彼の声から、いつもの余裕が完全に消え失せ、掠れた欲の色が滲んでいた。
「しーっ♡」
向日葵は、人差し指を彼の唇にそっと当てる。
「『患者』さんは、静かにしてないと♡ 今、『診察』中ですから♡」
彼女は、うっとりとした表情で、二人が触れ合っている一点を見つめる。
「……見てください、セレスさん♡ セレスさんの『お薬』が、私の『病巣』に触れただけで……私、こんなに……♡」 彼女が腰を擦り寄せるたび、じゅ、と湿った音が小さく響き、彼女の蜜が、彼の先端をさらに濡らしていく。
「……っ、やめ……ろ……」
セレスが、苦しそうに呻く。
「嫌ですか?♡」
向日葵は、わざと意地悪く笑う。
「でも、セレスさんのここ……♡」
彼女は、彼に跨ったまま、もう片方の手で、再び彼の熱く硬くなった胸の頂点を、今度は爪を立てるようにして、ねちりと弄んだ。
「ひっ……!♡♡」
「こんなに……硬くなって……♡ 私の『治療』が、よっぽど気持ちいいみたいですね♡」
上下からの、執拗な愛撫。 経験豊富なはずのセレスは、完全に彼女のペースに飲み込まれていた。 自分がいつも彼女に施してきた「治療」が、今、何倍にもなって自分に返ってきている。
「あ……ぁ……♡ もう、我慢できない……♡」
向日葵は、まるで自分に言い聞かせるように呟くと、ついに、その小さな腰にぐっと力を込めた。
「『患者』さん、今から、一番効く『お薬』を……入れますからね♡」
彼女は、彼の熱い先端に、自分のすべてを預けるように、ゆっくりと、ゆっくりと、腰を下ろし始めた。
「……んんんっ……!」
ミリ単位で、彼の灼熱が、彼女の狭く熱い内部へと沈んでいく。 その、すべてを押し広げられるような圧倒的な感触に、向日葵自身の背筋がぞくぞくと震えた。
「……っ、ぁ……♡♡」
「……ひま、わり……っ、きつ……ぃ……」
セレスが、快感と圧迫感に、苦しそうな声を上げる。
「ふふ♡」 向日葵は、まだ半分も受け入れていない状態で、わざと動きを止めた。 そして、彼を締め付けたまま、その内部を、く、くん、と収縮させる。
「まだ……♡ まだ、全部入れませんよ♡」 彼女は、彼の耳元に、熱い息を吹きかけた。
「だって、『良い薬』は……じっくり味わって……奥まで効かせないと……♡」
その言葉と、内部を締め付ける意地悪な挑発に、セレスの額に汗が浮かんだ。
「……っ、きみは……本当に……」
彼が、苦しそうに、しかし熱に浮かされた瞳で彼女を睨み上げる。だが、その視線にはもはや抗議の色はなく、ただ早くしてくれと乞うような欲だけが宿っていた。
「『患者』さん、そんなに熱い目で見つめて……♡」
向日葵は、その反応に満足しきった笑みを浮かべた。
「そんなに、私の『お薬』が……奥まで欲しいですか?♡」
彼女は、答えを待たずに、再びゆっくりと腰を沈め始めた。 あと数センチ。 彼の灼熱が、彼女の最も奥深く、まだ触れられていない柔らかい粘膜を、じわり、じわりとこじ開けていく。
「ん……ぅ……♡♡」
その、内部を押し広げられる強烈な感触に、向日葵自身の口から、思わず甘い吐息が漏れる。
「……すごい……♡ セレスさんの『お薬』……こんなに熱くて……おっきい……♡」
「……向日葵……っ!」
セレスが、堪えきれずに彼女の腰を掴もうと手を伸ばす。
「だめです♡」 向日葵は、その手を素早くパシンと叩き落とした。
「『患者』さんは、医者の許可なく身体に触っちゃいけません♡」
彼女は、セレスの両手を掴むと、彼の頭上のシーツに縫い付けるように押さえつけた。 完全に無防備にされ、下半身は彼女の熱い内部に半分だけ囚われたまま。セレスにとって、これほどの屈辱、そしてこれほどの興奮は初めてだった。
「……ふふ♡ いい子にしててくださいね♡」
向日葵は、彼がもう抵抗できないことを確認すると、ついに、最後の力を込めて、その小さな腰をぐ、と最後まで下ろした。
「あああああっ……!!♡♡♡」
「……んんんっ……!!」
二人の声が、同時に重なる。 彼のすべてが、彼女の最奥深くまで、隙間なく突き入れられた。 灼けるような熱が、彼女の内部で爆発し、その圧倒的な存在感が、彼女のすべてを満たし尽くす。 向日葵は、その強烈な充実に、一瞬、思考が真っ白になった。
「……は……ぁ……♡♡」
彼女は、セレスの胸の上にぐったりと倒れ込むようにして、荒い息を吐く。 レースのランジェリー越しに、二人の心臓が、同じ速さで激しく打ち鳴らされているのが伝わってきた。
「……どう……です?セレスさん……♡」
彼女は、まだ彼を受け入れたまま、その内部を、意地悪く、ぎゅ……っと締め付けた。
「……っ、ああ……」
セレスが、苦悶とも歓喜ともつかない呻き声を上げる。
「……最高だ……。君の『治療』は……今までで一番、効いている……」
「ふふ♡」
向日葵は、彼の胸の上でゆっくりと顔を上げた。その瞳は、勝利と快感で、ねっとりと蕩けきっている。
「まだですよ、セレスさん♡」
彼女は、その灼熱を体内に宿したまま、信じられないほどゆっくりと、ねっとりとした動きで、腰を回し始めた。
「これからが……本当の『特別診察』なんですから♡」
向日葵は、その言葉を証明するように、信じられないほどゆっくりとした円を描き始めた。 それは、彼がかつて彼女にしたように、粘度の高い臼で薬をすり潰すような、執拗な動きだった。 彼女の内部の、熱く柔らかい粘膜が、彼の灼熱のすべてを、ねっとりと、ねっとりと絡め取っていく。
ぐじゅ……じゅぷ……。
浅く、しかし確実に、二人が結合している部分から生々しい水音が漏れ始める。
「……ん……っ、」
セレスの喉から、抑えきれない呻きが漏れた。 彼女が腰を回すたび、彼の内部で、彼女の『病巣』が的確に擦り上げられる。そのたびに、快感の電流が背骨を駆け上がり、彼の爪先がシーツの上で丸まった。
「……ふふ♡ どうですか、セレスさん?♡」
向日葵は、彼の胸の上で、その苦悶に満ちた表情をうっとりと見下ろす。
「私の『お薬』、しっかり奥まで効いてますか?♡」
彼女は、わざと彼の反応を楽しむように、動きの角度を変えた。 今度は、彼の先端が、彼女の一番奥の、柔らかい壁を、ぐりぐりと押し付けるように。
「……っ、あ……!」
セレスの腰が、シーツから浮き上がった。
「……そこ、は……だめだ……」
「 ここですか?」
向日葵は、彼が最も感じるその一点を見つけると、待っていましたとばかりに、そこだけを執拗に、ねちねちと擦り付け始めた。
「ここが、セレスさんの『病巣』なんですね♡ すごい熱……♡ 私の『お薬』に、こんなに強く反応しちゃって……♡」
「あ……ああ……っ! やめ……ろ……そんな…」
セレスは、もはや余裕を保つことなどできず、快感に顔を歪ませる。 押さえつけられた両手が、シーツを握りしめて引き裂きそうだ。 いつもは自分が彼女を蕩けさせる側だった。その自分が、今や、この小さな少女の拙い、しかし的確すぎる愛撫によって、完全に翻弄されている。
「嫌ですか?♡」
向日葵は、その苦しそうな顔を覗き込み、意地悪く笑う。
「でも、セレスさん……♡」
彼女は、腰の動きは止めないまま、ゆっくりと上体を起こし、彼の昂った胸元に、再びそのレースに包まれた胸を押し付けた。
「私……セレスさんの、そんな顔……♡ 見るの、大好き……♡」
「……きみ、は……」
セレスは、もはや言葉にならない。 自分の上で、黒いレースと白い肌のコントラストを晒しながら、蕩けきった瞳で自分を見下ろし、腰を揺らし続ける彼女の姿は、彼にとって、どんな薬よりも強烈な劇薬だった。
「さあ、セレスさん♡ もっと、声、聞かせて……♡」 向日葵は、彼の耳元に顔を寄せ、囁いた。
「私の『治療』が……どれだけ気持ちいいか……♡ ね?」
その、熱い息と共に囁かれた言葉は、セレスの理性に残っていた最後の一片を焼き切った。
「……っ、ああ……」
彼の口から、もはや抑えようのない、甘く低い呻きが漏れる。
「……きもち、いい……。君の……その、意地悪な『治療』が……たまらない……っ」
「ふふ♡ やっと素直になりましたね、『患者』さん♡」
向日葵は、その喘ぎ声を、まるで勝利の証のように受け取った。 彼女は、彼の耳元から顔を上げると、今度はその汗ばんだ首筋に、そっと舌を這わせる。 あの夜、自分がされたことの、完璧なお返しだった。
「ひ……っ♡」
セレスの身体が、ビクリと弓なりになる。
「そんな……ところまで……」
「ここも『診察』しないと♡」
向日葵は、彼の弱点を見つけた子供のように無邪気に、しかしねっとりと、その喉仏のあたりを舐め上げた。
「セレスさん、ここ、すごく動いてます♡ 私の舌が触れるだけで……こんなに……♡ あ、ほら、また……♡」
「……ん……っ、く……」
セレスは、もはや屈辱も何もかもが快感に塗り替えられ、彼女のなすがままになっていた。 自分の上で、黒いレースという武装をした彼女が、自分のすべてを掌握し、蕩けきった瞳で自分を「治療」している。この倒錯的な光景が、彼の興奮をさらに煽り立てた。
「……ああ……♡ セレスさんの身体、すっごく熱い……♡」
向日葵は、彼に跨ったまま、その内部の灼熱が、自分の動きに合わせて、さらに硬く、熱く、脈打つのを感じていた。
「私の『お薬』で……もう、ぱんぱん……♡」
彼女は、自分が握っていた彼の手首を解放した。 だが、セレスは、もはや彼女を押し倒そうとはしなかった。ただ、シーツを握りしめ、彼女が与えるねっとりとした快感の波に耐えることしかできない。
向日葵は、自由になった自分の両手を、彼の汗で湿った胸板に置く。 そして、その強烈な結合は保ったまま、今度は、前後に、ゆっくりと腰を揺らし始めた。 浅く、浅く、彼の先端だけを内部で擦り合わせるように。
「……っ、あ……」
セレスの腰が、もっと奥まで欲しがるように、勝手に浮き上がった。
「だめですよ♡」
向日葵は、その腰を、自分の手でシーツに押さえつける。 「『先生』が、いいって言うまで……我慢しててください♡」
彼女は、その焦らしに苦しむ彼の顔を、心底楽しそうに見下ろしながら、再び、ねっとりと、ねっとりと、先端だけを擦り付けた。
「あ……あああ……っ♡向日葵……もう……」
「『先生』♡」
「……っ、『先生』……もう、我慢……できな……」
「ふふ♡」
向日葵は、彼の懇願を聞き届けると、その潤んだ瞳で、妖艶に笑った。 「しょうがないですね……♡ そんなにおねだりされたら……♡」
彼女は、彼の胸板に置いていた手を、彼の肩に移す。 そして、その小さな身体に、ぐっと力を込めた。
「じゃあ……♡ 一番効く『お薬』、一気に『処方』しますから……!」
今までとは比べ物にならない速さと深さで、彼女は、彼自身の灼熱を、自分の最奥へと、激しく突き上げ、そして、すり潰すように腰を回し始めた。
「あああああっっ♡♡♡!!」
「……っ、んんんっっ!!!!」
静かな部屋に、二人の絶頂を求める声と、激しい水音だけが響き渡った。
静かな部屋に、二人の絶頂を求める声と、激しい水音だけが響き渡った。 向日葵は、自分が主導権を握っているという高揚感と、彼を翻弄しているという背徳的な喜びに酔いしれていた。彼女は、セレスの肩を掴み、彼をシーツに縫い付けたまま、夢中で腰を振り続ける。 彼の苦しげな、それでいて甘い喘ぎ声が、彼女の興奮をさらに煽り立てた。

「どう、です……♡ せれす、さん……♡ わ、たしの……『お薬』……♡」

セレスは、汗に濡れた前髪の間から、その薄紫の瞳で、自分の上で蕩けきっている彼女の姿を、じっと見つめていた。 その瞳の奥に、いつもの妖艶さとは異なる、冷たく研ぎ澄まされた光が宿ったのを、向日葵は気づかなかった。
彼女が、快感の頂点を目指して、ひときわ深く腰を沈めた、その瞬間だった。
「……っ、ああ!」
今までシーツを握りしめているだけだったセレスの両腕が、爆発的な力で彼女の腰を鷲掴みにした。
「きゃ……っ♡!?」
向日葵の動きが、強制的に停止させられる。 彼女が驚きに目を見開く間もなかった。
「君の『診察』は、実に見事だったよ、向日葵先生」
セレスの声は、先ほどまでの苦しげな喘ぎが嘘のように、低く、冷静で、それでいて底知れないほどの独占欲に満ちていた。
「だがな」
次の瞬間、視界が反転した。 セレスは、彼女の腰を掴んだまま、信じられないほどの力で、ベッドの上で体勢を逆転させた。
ドサリ、と音を立てて、今度は向日葵がシーツに背中を打ち付けられる。 彼女が身に着けていた挑発的な黒いレースのランジェリーが、その衝撃で乱れた。
「あ……♡ あ……♡♡」
何が起こったのか理解できず、彼女はただ、自分に覆いかぶさる彼の影を見上げる。 結合部分は、その暴力的な反転によって、さらに深く、ありえない角度で突き刺さっていた。
「これで『診察ごっこ』は終わりだ」
セレスは、彼女の両手首を掴むと、あの夜彼女が自分にしたように、その頭上でシーツに縫い付けた。しかし、その力は、彼女とは比べ物にならないほど、絶対的だった。
「せ、せれす、さん……♡ ちが……私が……♡」
「ああ、君が『先生』だったな。だが、その『治療』は、あまりに刺激が強すぎた」
セレスの薄紫の瞳が、至近距離で、ぎらつくような熱を放っていた。 それはもはや、「医者」の目ではなく、「獲物」を完全に制圧した、飢えた獣の目だった。
「君の『処方』は、俺の奥深くに眠っていた、本当の『病』を呼び覚ましてしまったようだ」
彼は、彼女の腰を掴み、その脚を大きく開かせると、拘束されたままの彼女の身体に、容赦なく、その灼熱を深く、深く、突き入れた。
「あああああっっ♡♡♡!!!」
今度は、彼女がリードしていた時のような、甘ったるい動きではない。 重く、深く、彼女の『病巣』の、さらに奥……その最奥の壁を、削り取るかのように、執拗に、激しく突き上げる。
「ここだろ、向日葵」
セレスの舌が、汗の浮いた彼女の耳たぶを、ねっとりと舐めた。
「君が、俺にしてほしかったのは……本当は、これだろう?」
「あ……♡ あ……♡♡♡ だめ……♡♡ そん、な……♡♡」
セレスは、彼女の内部で、自分のすべてをこれでもかと擦り付けるように、腰を回し始めた。 それは、もはや「治療」などという生易しいものではない。 彼女のすべてを、自分の快感で塗りつぶし、所有するための、純粋な「行為」だった。
「君のその生意気な『診察』の『罰』だ。朝まで……俺の『薬』で、君の可愛い身体の奥を、めちゃくちゃに掻き回してやる」
彼女の抗議は、もはや快感に濡れた悲鳴でしかない。 セレスは、その蕩けきった顔を、恍惚と、そしてサディスティックな喜びに満ちた瞳で見下ろした。
「だめじゃない。君が、俺にそうさせたんだろう?」
彼の声は、もはや彼女をからかう医者のものではなかった。 飢えた獣が、捕らえた獲物を貪る、低く掠れた声だ。
「君のその……生意気な『診察ごっこ』が、俺の奥底に眠っていた『飢え』を叩き起こしたんだ。責任は、取ってもらわないとな」
セレスは、彼女の腰を掴んでいた手を、さらに強く握りしめる。 その指が、レース越しに彼女の柔らかな肌に食い込む。
そして、始まった。 それは、もはや「治療」などという生易しいものではない。 「罰」という名の、純粋な貪りだった。
「ひ……っ♡♡ あ……♡♡ あ……♡♡♡!」
深く、重く、容赦なく。 彼が、あの夜に見つけた、彼女の『病巣』。 その一点だけを、セレスは、まるで罰を与えるかのように、執拗に、執拗に、突き上げ、すり潰し、抉っていく。
「あ……あああああっっ♡♡♡!! そこ……♡♡ そこ、だめ……♡♡ い、いっちゃ……♡♡!」
「ああ、ここだな」
セレスは、彼女が最も感じるその場所を、わざと、さらに深くえぐるように腰をひねった。
「君のここが……俺の『薬』を、一番欲しがって……ねっとりと、締め付けてくる……♡」
「ちが……♡♡ ちがう……♡♡! あ……♡♡!」
向日葵は、頭上に拘束された両手で、シーツを握りしめることしかできない。 黒いレースのランジェリーは、二人の汗と蜜で、もはやその意味をなさず、彼女の白い肌にねっとりと張り付いている。 自分が主導権を握っていたはずだった。 彼を翻弄していたはずだった。 その高揚感が、今や、彼の圧倒的な支配によって、快感という名の屈辱に塗り替えられていく。
「どうした、向日葵『先生』?♡」 セレスは、彼女の耳元に、熱い息を吹きかけながら囁いた。
「君の『診察』は、終わりか?……今度は、俺の番だ」
彼は、拘束していた彼女の手首を片手でまとめ上げると、空いた方の手で、彼女の顎を掴み、無理やり上を向かせた。 涙と汗でぐちゃぐちゃになった彼女の顔が、月明かりに晒される。
「いい顔だ……♡」 セレスは、その顔に、まるで自分の所有印を刻むかのように、深く、激しいキスを叩き込んだ。
「ん……んんんっ……!!♡♡♡」
舌が、容赦なく彼女の口内を掻き回し、蹂躙する。 その間も、下半身の『罰』は、一切緩むことがない。 むしろ、キスの激しさに合わせるように、その突き上げは、さらに重く、深く、彼女の最奥を叩き続けた。
「……は……っ、あ……♡」
唇が離れた時、二人の間には、銀色の糸が引いていた。 向日葵の意識は、もう、ほとんど飛んでいる。
「まだだ」
セレスは、彼女の腰を掴み、ベッドから浮き上がらせると、その体勢のまま、さらに奥深く、奥深くへと、自分の灼熱をねじ込んだ。
「あああああーーーーーーっっ♡♡♡!!!」
「さあ、本当の『罰』だ。俺の『薬』で……君のその生意気な身体の奥を……めちゃくちゃに蕩かし尽くしてやる」
絶頂の波が、向日葵の身体を何度も、何度も襲う。 だが、セレスは、彼女が意識を手放すことさえ許さず、その『罰』を、朝が来るまで、執拗に与え続けた。
夜が、白み始めていた。 月明かりはとうにその役目を終え、窓の外からは、中立神域の目覚めを告げる冷たい薄明かりが差し込み始めている。 だが、セレスの私室だけは、まだ夜の熱に支配されていた。

「……ぁ……ぅ……♡」

向日葵の喉からは、もはやまともな声は出ていなかった。 あるのはただ、彼の突き上げに合わせて漏れる、掠れた吐息と、快感に喘ぐ獣のような嗚咽だけだ。 彼女が身に着けていた挑発的な黒いレースは、激しい行為によって、とっくに引きちぎられるか、汗と蜜で肌に張り付くただの布切れと化していた。
彼女の身体は、シーツの上で、もう何度も何度も快感の絶頂に達し、そのたびに、セレスの容赦ない『罰』によって、さらに深い快楽の底へと引きずり込まれていた。
「……ふふ、どうした、向日葵『先生』?」
セレスは、汗でぐっしょりと濡れた彼女の黒髪をかき上げ、その赤く泣き腫らした目元に、そっとキスを落とした。 その仕草だけは、まるで慈しむように優しい。 だが、その下半身は、一切の慈悲を見せなかった。
「……ひ……っ♡」
彼は、ぐったりと弛緩した彼女の脚を、再び無理やり開かせると、その内部で、ねっとりと、しかし力強く、自分の灼熱を旋回させた。
「……こんなに、ふやけて……。俺の『薬』で、君の中はもう、ぐちゃぐちゃだ」
「……も……や……♡ ゆるし……て……♡」
涙で潤んだ瞳が、懇願するように彼を見上げる。
「許す?」 セレスは、その懇願を、心底楽しそうに笑い飛ばした。
「だめだ。君のその生意気な『病巣』には……まだ『薬』が足りない」
彼は、彼女の腰を掴んでシーツから引き剥がすと、自分の灼熱を、あと数ミリ、さらに奥深くへとねじ込んだ。 彼女の最奥、子宮口のあたりを、その先端で、執拗に、ねちねちと擦り上げる。
「あああああああっっ♡♡♡!!!」
「そうだ……ここだ。君の身体が、俺に『罰してくれ』と、こんなにも熱く締め付けてくる……♡」
「そ……こ……♡ いち、ばん……おく……♡♡♡」
「ああ。君の、一番奥の……一番柔らかい場所だ」
セレスは、その一点だけを、容赦なく、重く、深く、突き続けた。 彼女がどれだけ泣き叫ぼうと、どれだけ身体を痙攣させようと、彼は止まらない。 むしろ、その反応こそが、彼の『罰』をさらに加速させた。
「君は、俺を『患者』にしたつもりだったな?」 彼は、彼女の耳元に、熱い息と共に、その支配を刻み込むように囁く。
「だが、勘違いするな。君は、最初から……俺の『薬』なしではいられない、ただの『患者』だ」
「……ぁ……♡」
「そして、俺は、君という『病』を、未来永劫……俺だけが『治療』できる……唯一の『医者』だ」
「あああああっっ♡♡♡!! も……だめ……♡♡ ほんと、に……いく……♡♡!」
夜明けの光が、ついに部屋を白く照らし出した。 その光の中で、セレスは、彼女の最後の絶頂を見届けると、自分のすべてを、彼女の蕩けきった『病巣』の奥深くに、一滴も残さず、ねっとりと注ぎ込んだ。
「んんんーーーーーっっ!!!!♡♡♡」
激しい痙攣の後、向日葵は、今度こそ完全に意識を手放し、シーツの上でぐったりと弛緩した。 セレスは、その汗だくの身体を、まるで戦利品のように強く抱きしめ、その首筋に、所有の証を刻むように、深く吸い付いた。
「……ふふ。これで、ようやく……朝の『往診』が完了、かな」
彼は、まだ自分を受け入れたままの彼女の身体を抱き直し、妖しく笑った。
陽が完全に昇り、部屋は柔らかな朝の光で満たされていた。 鳥のさえずりすら聞こえそうな静けさの中、セレスは、自分の腕の中で意識を失ったまま眠る向日葵の、汗で濡れた髪をゆっくりと指で梳いていた。

彼女の身体には、彼の『罰』の痕跡が、まるで医学的な所見のように無数に刻まれている。白磁のような肌に散った赤い斑点、彼の指が強く掴んだ腰の鬱血、そして、彼が所有の証として刻んだ首筋の生々しい印。 セレスは、そのひとつひとつを、まるで自らの最高傑作を検分するかのように、満足げな薄紫の瞳で眺めていた。

彼は、彼女の身体にまだ残っていた自らの『薬』の残滓を、清潔な布でねっとりと、しかし丁寧に拭い去ると、乱れたシーツを整え、彼女の身体に薄いブランケットをかけた。 そして、彼自身は早々に身支度を整え、今はベッドサイドの椅子に座り、まるで重篤な患者の経過を観察する医者のように、彼女の寝顔を見つめている。

「……ん……」

数時間が経過した頃だろうか。 向日葵の長い睫毛が、微かに震えた。 ゆっくりと開かれた瞳は、まだ焦点が合わず、ぼんやりと天井を映す。 最初に彼女を襲ったのは、全身を殴られたかのような気だるさと、特に身体の奥深くで疼く、重い熱を持った鈍痛だった。
「……あ……」
声を出そうとして、喉がひどく掠れていることに気づく。 昨夜、あれほど泣き叫んだのだから当然だった。
「目が覚めたか、俺の『患者』」
その、冷静で、それでいて甘さを残した声に、向日葵の身体がビクリと跳ねた。 慌てて視線を横に向けると、そこには、いつも通りの品の良い衣服を完璧に着こなし、優雅に脚を組んでこちらを見つめるセレスの姿があった。
昨夜の、獣のような飢えた表情は、どこにもない。 あるのは、いつもの、真意を掴ませない妖艶な微笑みだけだ。
「……せ、れす……さん……?」
「おはよう、向日葵。昨夜の『集中治療』は、どうやら無事に終わったようだな。気分はどうだ?」
その言葉で、昨夜のすべてが、屈辱的な逆転劇と、容赦ない『罰』の記憶が、一気に蘇る。 向日葵の顔が、羞恥で真っ赤に染まった。 彼女は、慌ててブランケットを引き上げ、自分の無防備な身体を隠そうとする。だが、その動きさえも、酷使された腰と下腹部に激痛を走らせた。
「……っ、い……!」
「ああ、無理はしないことだ。君の『病巣』は、一晩かけて俺の『特効薬』を徹底的に投与されたんだ。炎症を起こして当然だ」
セレスは、そう言いながら立ち上がると、サイドテーブルに置いてあった小さな薬瓶と、一杯の水を手に、彼女の元へ近づいた。
「君は、俺の予想以上に『薬』への反応が良すぎた。特に、君が仕掛けたあの生意気な『診察ごっこ』……あれが、君の身体を、俺の『薬』を最も受け入れやすい状態にした」 彼はベッドの端に腰掛けると、向日葵の顎をそっと掴み、上を向かせる。
「……あ……♡」
「反省している顔だな。だが、もう遅い」