5日目。
今日は朝からジャークマターを倒しに司令とラプターとアダナ姉ちゃん以外はチキュウへ降り立っていた。
アダナも行きたい!と駄々をこねていたアダナ姉ちゃんには「良い子で待ってたらまたクッキー焼いてあげる」と言い聞かせてきた。(満面の笑みでうん!と返事をしてくれたのは正直に言うと何がとは言わないがとても滾った)
今回のジャークマターとの戦闘はこの話にはあまり関係がないので割愛する(微メタ発言)。
オリオン号に帰るやいなや、「おかえりー!」とアダナ姉ちゃんが迎えてくれた。
「ただいま、アダナ」
ふわっと、甘い香りがした。
「ん?この香りは……」
「えへへ……じゃーん!」
後ろ手に隠されたカゴを俺たちに見せると、その中には小さな袋に小分けにされたクッキーが入っていた。
しかも袋を縛っているリボンは俺たちのカラー。
「皆さんが帰ってくるまで、クッキーが待ちきれなくて自分で作ったんですよ!」
「ショウおじちゃんにね、作り方教えてもらったの!」
司令にお菓子作り能力があったなんて……!!
「ショウ……おじちゃん……」
「いや、傍から見たら明らかにおじいちゃんと孫でしたよ」
がっくりと項垂れる司令に容赦ないツッコミを入れるラプター。
「みんなで!食べよ!」
傷の手当におやつの時間も兼ねて、ありがたくクッキーを頂くことにした。
アダナ姉ちゃんは、チャンプ達ロボット組にもクッキーを作っていた。
「チャンプ、食べないの?」
「え?いや、吾輩は……」
食べられない、そうチャンプが言いかけた。
「んー! とても美味しいです! ほら、チャンプも!」
食べるフリをして下さい!とラプターがアダナ姉ちゃんに聞こえないように言っていた。
もぐもぐ、とチャンプが食べ真似をする。
「うん、これは美味い!」
「ほんと!?」
手に取ってみると少しカタチは歪だけれど、味はとても美味しかった。
「こたろうは? どう?」
「すごく美味しい。 ありがとう、アダナ」
「! うん!」
アダナ姉ちゃんが元に戻るまで、あと2日。
花がパッと咲いたような笑顔を見て、もっと好きになった1日だった。
//2018.06.10[back]