慈愛に満ちて


5-1





ね、暇なら通話しない?

なんて送られてきたのがいまさっき。確認した瞬間通話がかかってきて、慌ててでた。




『も、もしもし……』

「おっでてくれた!文字じゃもどかしいしかけちゃっちゃ」

『掛けてくるのめちゃくちゃ早くて、びっくりした』



せめて返事してからとか、なかったのだろうか。


不破さんに出会ってから2ヶ月と少し。最近は不破さんに敬語を使わないようにしている。まだ完璧ではないけれど、段々と慣れてきている気がする。


不破さんは、人を緊張させない話し方がとっても上手だ。そう考えるとホストってすごいなあ……



「んは、だって早く掛けたくて。最近どぉすか〇〇ちゃんは」


『……いい感じ、だよ。いい感じに、受け入れてくれる人が、増えてるんだ』

「おお〜〜〜!!いいっすネェ……!!」



私より嬉しそう。何だか喜んでもらえると、私も嬉しい。

『……へへ、うん、不破さんの、おかげだよ』



感謝しても、しきれないくらいだ。

「…ッスゥーー……、かぁぃぃねぇ」

『どっ、え、あ、う、可愛くないです……』



変な声が出てしまったし敬語も出てしまい、電話越しに笑い声が聞こえる。
すぐこういうこと言うのだこの人は。関わるうちに学んだが、なれる訳もなく心臓に悪い。



『もうふわさんやだ……』

「んぇえ!!いやなの??ごめんってぇ〜〜〜」

だって〇〇ちゃんが〜〜〜なんて、いいわけをするふわさんに、笑いがこぼれた。






- 14 -

*前次#


目次に戻る