ちょっと前からかんがえとったんやけど、いい機会だし、ちょうど(名前)ちゃんに似合うお財布見つけたし、ええかなって
「あと、ほんのすこしで、デビューが決まるよ。」
彼には不合格という考えなんてなかった。それくらい強い執念だった。
「あ〜〜〜、早く教えてぇ〜〜〜……」
どうみても〇〇ちゃん、気になっとったもんな……。
あの瞬間、言いたいという気持ちをぐっと堪えたあの時の俺に感謝した。
決めたから最後まで、隠さなければ。
「きみは、財布をプレゼントする意味なんて知らないやろうし、調べないんだろうなあ。それがまた可愛いんやけど……」
可愛い財布をあげたのは、君に自信を持ってもらいたかったから。君は可愛いんだ、こんなに可愛いんだから、こういう可愛いお財布でも違和感なんてないんだよって、教えてあげたかった。
成功したみたいだったから、よかった。このままどんどん自分に自信を持って欲しい。それでまた、俺に甘えてくれればいい。
「あーほんとすき……」
『お財布ありがとう、大切にするね』って君からきたメッセージに返信をしながら、そんなことを、1人で呟いた。